2018年F1オーストラリアGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは2位だった。ハミルトンはポールポジションからレースをリードしていたが、バーチャル・セーフティカー導入時にタイヤ交換を行ったセバスチャン・ベッテルに前に出られてしまい、勝利を失った。
メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、セーフティカーとバーチャル・セーフティカーを想定して後方とのギャップをコントロールしていたつもりだったが、ソフトウェアのエラーにより正しいデータが得られず、ベッテルとの間に十分なギャップを築けなかったと説明している。
■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 決勝=2位
今日はやれることはすべてやった。でも誰も予想していなかったことが起きたんだ。まだ理解できず、信じられない思いでいる。
エンジニアたちと話して、彼らが分析してくれれば、詳しいことが分かるだろう。
今週末は、僕らの“パーティーモード”や、フェラーリがどれぐらい速いのかという話で盛り上がっていたね。ギャップは昨日の予選のタイム差ほど大きくはないと思う。僕がいいラップを走り、セバスチャン(・ベッテル)がいいラップを走れなかったから、ああいう差になっただけなんじゃないかな。
実際今日のフェラーリはものすごく速かった。終盤にチャレンジしたけど、僕らとの差は0.1秒以下しかなかったと思う。
今週末僕が全力を尽くしたということは、少なくとも自分の心のなかでははっきりしている。チームはいま、ショックを受けていると思うけど、皆で態勢を立て直し、対策に取り組むよ。
(Sky Sportsに対して、正しいギャップが知らされていなかったことについて語り)僕にはレース中、必要なら使える“ツール”があった。最初のピットストップの前にも後にも、もっと速く走ることができるだけの余裕があったんだ。
チームの全員ががっかりしているけれど、今週末、ポジティブなこともたくさんあった。マシンは最高だったしね。いくつかのことを調整すれば、次のレースは勝てるだろう。そう信じているよ。