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F1開幕戦オーストラリアGP 予選トップ10ドライバーコメント

2018年03月25日 12:51  AUTOSPORT web

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2018年F1開幕戦オーストラリアGP 予選PPにハミルトン、2、3番手はフェラーリ勢
2018年F1開幕戦オーストラリアGP予選でトップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

ルイス・ハミルトン 予選=1位
 ポテンシャルを生かし切り、今日のようなラップを引き出せたときには素晴らしい気分になる。常にこんな走りができるわけではないけれど、今日のパフォーマンスには本当に満足している。レースのことなんてまったく考えていなかったから、今夜と明日の午前中にはレースに気持ちを集中させるよ。

 昨シーズンのフェラーリは、最終的には日曜日の方がいい仕事をしていた。だけど僕らはミスやそういったシナリオから学んできたので、以前よりは彼らにうまく対応できるのではないかと期待している。結局のところ、スタートで僕がどれだけうまくタイヤのマネジメントをできるかということにもかかってくるんだ。

 以前、スティントの終盤にセバスチャン(・ベッテル)がすぐ後ろを走っていたために、僕はピットに入らざるを得なくなって、そしたら彼はその後、数周走り続け、僕の方は(マックス・)フェルスタッペンに引っ掛かってしまったことがあった。このことを念頭に置いて、明日は確実にもっと良い位置を走れるようにベストを尽くす。

 バルテリ(・ボッタス)がどれだけ懸命に仕事に当たってきたかを知っているから、今の彼が(クラッシュしたことで)どれだけ辛い思いをしているかも分かる。でも彼はリカバリーできるよ。彼はフリー走行でとても速かったし、ドライバーとして、またチームメンバーとして成長するために本当に努力してきた。きっと状況を好転させるだろう。

(予選トップ3記者会見で、メルセデスに“パーティーモード”という特別なエンジンモードがあるという話が出た際に)僕らにはパーティーモードなんてものはない。Q2からQ3最後まで同じモードを使っている。特別なボタンなんてないよ。

■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=2位

 シーズン最初の予選がどうなるのか分からないまま、今日の予選に臨んだ。少し未知数な部分があった。けれどもマシンには満足していたし、感触も良かった。

 ライバルとの差は、おそらく願っていたよりも大きかった。でもスムーズな一日ではなかったんだ。

 Q2でミスをして、1回のランを棒に振った。Q3では最初のランを半周走ったタイヤで走らなければならなかった。だから完璧でない点がいくつかあった。

 このサーキットは“普通の”サーキットと比較するといろいろな意味でとても特別だ。シーズンの初めだからね。どのチームがどの位置にいるのかが明確に分かるまでは、あと何レースか待たなければならないと思う。

 もっと速くなるために改善できることがあるのはたしかだ。自分のラップタイムで、どの部分を改善できるかも分かっている。

 これが今日自分たちが出した結果だ。難しいコンディションだったことを考えれば悪くないと思う。明日はレースに全力を注ぐよ。


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=3番手

 昨日はすべて完璧という感じではなかったから、今日は2台揃ってポールに近い位置につけられて、かなり満足だ。

 ルイス(・ハミルトン)との差はもちろん大きいし、これほど大差をつけられたことは残念だ。

 それでもマシンは今日、どんどん良くなってきた。予選の間に良くなってくるのを感じることができたんだ。最後のランではターン13で小さなミスがあった。でも2位と3位はレースに向けて良いポジションなので、問題ないよ。この数年間見てきたように、僕らは予選よりも日曜日の方が前に近づけるんだ。

(決勝は)接戦になるよ。昨日のロングランを見ると、(フェラーリとメルセデスは)ペースがほとんど同じだからね。ここはオーバーテイクをするのが楽ではないけれど、不可能ではない。

■アストンマーチン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=4位
 小さなミスがあったとはいえ、今日の予選は本当に楽しめた。

 セッション前にはどういう展開になるのか予想はできなかったけれど、もう少し上かと思っていた。最後のラップでミスがあり、ターン13で膨らんでしまったんだ。それ以前のラップと比べるとコンマ数秒ほど失ったことになるが、それでもフェラーリとは近いところにいるので、それはポジティブな要素だよ。でもミスがなければ2位になれていたかもしれない。

 メルセデスには予想どおり、かなりの差をつけられた。でも、もしミスを犯していなかったら、ルイス(・ハミルトン)とは0.5秒差だったと思う。そしたらこれまでよりは近かった。

 すべての要素を考慮に入れて正しい戦略をとれば、明日のレースでは競争力を発揮できると思う。メルセデスについて確かなことは分からないが、フェラーリとは良い戦いができるだろう。

 レース序盤で少し長めに走れることを願って(スーパーソフト)タイヤを選んだから、スタートでトラブルに巻き込まれなければ、いい位置を確保して強力に戦えるだろう。ペースには満足しているし、シーズン初のレースを楽しみにしている。明日だけではなく、シーズンを通して、ここから向上して前進していけることを願っているよ。


■アストンマーチン・レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=5位

 セッション自体は悪くなかった。良い感じにスタートできたし、Q2でスーパーソフトを履いていた時も調子は良かったんだ。2回目の走行は中断したものの、それでも僕らは問題なさそうだった。

 でも、Q3終盤の走行では、セクター1で少しタイムを失った。どこでタイムを失ったのかはっきり分かっていないので、調べる必要がある。

 全体的にはマシンの感触は悪くなかった。フロントのグリップを増やしたくてフロントウイングを最大限に活用した。Q3ではこれ以上やれることはなかったと思う。

 ペナルティを受けて8番グリッドからのスタートになることには、もちろん苛立っている。正当なペナルティではないと思う。戒告とか罰金とか他の方法もあるのに、開幕戦が始まる前から足元を攻撃されるようなことになった。もっとましなやり方があったはずだ。

 トップ10からスタートするマシンのなかでは、僕らだけがスーパーソフトを履くので、それが助けになってくれることを願っている。理想を言えばトップ集団がウルトラソフトでの1ストップ作戦に手こずって、僕らが有利に事を運べるといいね。

 オーバーテイクはかなり難しいだろうから、戦略が鍵になる。レースペースは結構良いみたいだし、集団から抜け出せることを期待しているんだ。実際には8番手よりも上の力があるから、上位に浮上するために努力するよ。

 正直に言えば、僕の前にいるドライバーたちのことを気の毒に思っているんだ。明日、僕が怒りを発散する相手になるんだからね。

■ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 予選=7位

 チーム全員のハードワークが反映された結果だから、皆、とても喜んでいる。今日のリザルトによって、プレシーズンテストで目にしたものを多少なりとも確認することができた。

 マシンを思う存分プッシュして走ることができるというのは、本当にうれしい。

 ケビンもいい仕事をしたから、明日は両方のマシンがグリッド3列目に並ぶことになる。そんな位置につくなんて最高の気分だろうね。ポイント獲得も可能だろう。

 もちろん、このポジションを維持したい。良い位置からスタートできるけれど、何が起きるかは明日になってから分かる。シーズンを良い形でスタートできた。誇りに思っていいことだが、これからもプッシュし続ける必要がある。


■ケビン・マグヌッセン 予選=6位
 予選でのマシンはとても走りやすかった。好調で、良いパフォーマンスを見せていた。ブレーキングポイントに関しても攻めることができて、毎ラップ、ブレーキをどんどん早めに離せるようになっていった。予想外の動きが何もなかったのが良かったね。

 明日、5番グリッドからスタートすることを楽しみにしている。僕たちの後ろには速いライバルが控えているから、うまくやらないといけない。良い結果を出すために、できる限りのことをする。

 シーズンを良い形でスタートするために、今日の予選結果を有効に活用しなければならない。


 2018年F1オーストラリアGPの土曜予選で、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグは8位、カルロス・サインツJr.は9位だった。

■ルノー・スポール・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=8位

 マシンにそれほど満足していなかったことを考えると、今日の予選のポジションはよかったと思う。僕は予選全体を通して苦労し、特にQ3のラップは完璧とはいえなかった。

 昨日のセッション後にマシンにかなりの変更を加えたけれど、FP3がウエットになったので、この変更を確認するだけの時間を十分に取れなかった。明日は接戦になるから、レースでやるべきことがたくさんあるよ。


■カルロス・サインツJr. 予選=9位
 2台がともにトップ10入りできると予想していた。それを達成することができて、チーム全体が大きな進歩を遂げてきたことを確認できた。

 僕自身はもう少し上を目指していたけれど、ラップタイムが伸びなかったんだ。これについてはエンジニアたちと見直してみるつもりだ。

 明日、さらに前進していけると思う。接戦になるだろうけど、マシンがいいから、周囲のマシンとバトルすることができるはずだ。レースで競争力を発揮できるという自信があるよ。    

■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=10位

 単にちょっと攻めすぎたんだと思う。ターン1で膨らんだところ、縁石がまだ少し濡れていたんだ。リヤのコントロールを失ってターン2外側のウォールにぶつかってしまった。

 本当に競争力のあるマシンを手にしていただけに、とても残念だし、チームに申し訳なく思っている。かなりひどいダメージを負ってしまったようなので、レースまでに修復できることを心から願っている。

 このコースではオーバーテイクが難しいけれど、できるだけのことはする。DRSゾーンが増えた今年は少し易しくなっているかもしれないが、それは明日分かることだ。

 僕らには良いマシンがある。反撃するためにベストを尽くすよ。しかるべき領域に入れればマシンはとても速いみたいなんだ。今日はそのあたりがポジティブだった。