長年BMWでADAC GTマスターズやVLNニュルブルクリンク耐久シリーズ、ニュルブルクリンク24時間等で精力的に活動してきたドイツ屈指の強豪シューベルト・モータースポーツが、2018年からホンダNSX GT3で新たに活動することを発表した。
シューベルトは、BMWとミニの正規ディーラー8店舗をドイツで展開するシューベルト・モータースGmbHを経営母体とし、モータースポーツ活動はシューベルト・モータースポーツとして別会社で経営をしている。
ただ、長年BMWモータースポーツと密接な関係を結び、Z4 GT3などさまざまな車両開発を手掛けており、BMWワークス格のひとつとしてのブランディングを確立していたため、今回発表されたホンダへのスイッチは、業界関係者のなかでも大きな話題となっている。
チームはNSX GT3で激戦区のADAC GTマスターズに参戦するが、「ホンダとともに始動する新しい挑戦に、胸を躍らせているよ」とシューベルト・モータースポーツのアンドレ・シューベルト代表取締役は語っている。
「今まで数々のマシンを開発した経験から、できたばかりの新車を参戦初年度にレースを通じて成熟させることが容易ではないのは十分に分かっている。でも、その特別な一歩を踏み出す喜びを、チーム一同が噛みしめている」
ドライバーにはルーキーとなる弱冠19歳のスイス人ジョルジオ・マギーと、20歳のドイツ人のクリストファー・ドライシュプリングという若手ふたりの起用となった。今季のシューベルトは、この若手とともにルーキータイトル獲得を目標にする。
なお、モータースポーツ活動はホンダへとスイッチしたが、シューベルト・モータースはこれまで同様にBMW/ミニの店舗を継続して営業するという。日本でも話題のGT3カーがドイツのトップチームの手に委ねられるとあり、ドイツでも大いなる期待と話題をさらっている。