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【F1技術解説ピックアップ】カウルの下に隠されたフェラーリSF71Hの真髄とは

2018年03月24日 13:51  AUTOSPORT web

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フェラーリのエンジンカウル内部
F1iのテクニカルエキスパート、ニコラ・カルパンチエが各チームの2018年F1マシンに搭載される最新技術を解説。今回はフェラーリのエンジンカウル内部をピックアップする。 

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 フェラーリの新車SF71Hは、特徴的なサイドポッド周りの空力処理を始め、基本的には昨年型を発展させたものだ。しかしメルボルンでマシンを詳細に観察すると、いくつかの変化が見受けられる。

 まずホイールベースが、大きく伸ばされた。12cm前後伸長され、メルセデスW09とほぼ同じレベルに達している。さらにフロントウイングの新たなアプローチは、明らかにマクラーレンの影響を色濃く感じさせる。

 しかしSF71Hの変化の神髄は、目に見えないカウルの下にある。ラジエターの形状や配置が、大きく変わっているのだ。

 2016年以降、フェラーリは左右のサイドポッドに2基のラジエターをサンドイッチ状に搭載してきた。それぞれ上部が長く、下部が短くなっている。それがSF71Hでは、ラジエターは1基だけになり、長さは伸び、より垂直に近い位置に搭載されている。

 この変更の狙いは、マシン後部の空間確保にある。