トップへ

「Billboard cafe & dining」東京ミッドタウン日比谷にオープン 画期的なミュージックカフェに?

2018年03月23日 22:02  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 “THE PREMIUM TIME,HIBIYA”をコンセプトにした東京ミッドタウン日比谷が、3月29日にグランドオープンする。


(関連:星野源、米津玄師、菅田将暉……最注目の三者が揃い踏み 複合チャートが映し出す“新時代の届け方”


 東京ミッドタウン日比谷には、“贅沢な時間と空間の中で特別な体験を”という思いのもと集められた、個性あふれる全60店舗が立ち並ぶ。日比谷公園のパークビューを楽しめるレストランやカフェ、著名なクリエイターによる監修や企業間のコラボレーションにより誕生したショップ、そしてシネマコンプレックスも。どれも従来の店舗にはない“新しさ”があり、歩いているだけで感性が刺激されるようなものばかり。まさに、新たな体験や価値に出会える商業施設である。


 先日、そんな東京ミッドタウン日比谷を一足先に堪能してきた。館内に一歩足を踏み入れただけで、そのゴージャスさにワクワクとドキドキが止まらない。幼少期に帰ったように目を輝かせながら歩いていると、気になるカフェがあった。「Billboard cafe & dining」というミュージックカフェ&ダイニングだ。外観からすでに世界観が完成されているので、ひと際目立つ。


 吸い寄せられるように店内に入ってみると、まず驚いたのはエントランス。約200枚のレコードが、壁一面にディスプレイされている。マイケル・ジャクソン、レディー・ガガ、マイルス・デイヴィス、エール(AIR/フランス)、サニーデイ・サービス、空気公団……などといった国、年代、ジャンルを問わない、実に豊富なラインナップ。カラフルなレコードたちのお出迎えに、思わず頬が緩む。だが、それらは決してただの飾りではない。店内に4つある完全個室のひとつ“Technics”(別途利用料あり)で、実際に聴くことができるのだ。“Technics”でのコンセプトは、アナログレコード再生の愉しみをすべての音楽ファンへ届けたい。そのため、プレミアム・コンパクトステレオシステムcs-70が設置されている。


 また“Technics”も含め、この4つの完全個室それぞれに、参画音響メーカーのハイエンドオーディオシステムが設けられているのだから、すべての個室で聴き比べてみたいと思わざるを得ない。専用のタブレット端末で、店舗BGMアプリ『OTORAKU』を使って、自分好みのプレイリストを作成し、聴くことができる。なんというオシャレ空間。まさに“私だけの個室”だ。ここが私の部屋だったら……とついつい妄想してしまう。随所に遊び心が散りばめられた画期的なミュージックカフェに心が踊り、より一層興味が湧いてくる。


 そこで、ほかにも「Billboard cafe & dining」ならではの特徴についてビルボード事業部マーケティンググループの佐藤優太氏に話を聞いた。まず、飾られているレコードについて選定基準を尋ねると、「お店自体のコンセプトが“自由度の高い空間”であるため、レコードも、人種や性別などをできるだけバランスよく取り入れることを心がけました。多様性を表せるようなラインナップにできればなと思い、並べ方も工夫しています」と明かす。続けて、店内の中央にあるターンテーブルについて佐藤氏は「ネット配信もできますので、アコースティックライブやトークイベント、DJイベントなども今後行っていく予定です」とコメント。また、面白いのはインテリアやディスプレイだけではないと語り、「お食事はフュージョン料理なのですが、夜の時間帯には『ビルボードライブ』のアーティストが楽屋でケータリングしている人気メニューを“アーティストフェイバリットメニュー”という形で提供いたします」と話した。


 そのほかにも、ビールサーバーがサックスの形をしていたり、アーティストや評論家がシーズンごとに選んだレコード、CD、書籍などが揃うショップが店頭にあったりと、至るところに、音楽好きにはたまらない工夫が凝らされている「Billboard cafe & dining」。今度は、美味しいご飯を頬張りながら、私だけの音楽空間をゆっくりと楽しみたいものだ。そして、東京ミッドタウン日比谷の館内をじっくりと巡り、感性を刺激される一日を過ごしてみたい。(取材・文・写真=戸塚安友奈)