住み込み求人サイト「はたらくどっとこむ」を運営するアプリは3月16日、旅人に特化した就職支援サービス「旅人採用」を開始した。
同サービスはバックパッカーや放浪、世界一周の他、海外留学やワーキングホリデーなどの長期海外滞在の経験があり、「正社員として働きたい」という人の就職をサポートする。利用料は無料で、社会人・学生不問。公式サイトでは、おすすめな人として
・10か国以上の海外を訪れた
・英語は得意じゃないが外国人と喋れる
・旅や留学で学んだ語学力を活かしたい
・チェ・ゲバラに憧れて南米を縦断した
・呼ばれたような気がしてインドを旅した
などが挙げられている。
旅人は「自発的に行動できる人が多い。勇気や決断力もある」
同社調査によると、海外での一人旅行経験者270人のうち、約4割が帰国後の進路に関して悩みを抱えている。この結果から「世界中を旅する旅人は貴重な体験をしているにもかかわらず、それを活かせる就職活動が思い通りにできていない」としてサービスを開始した。
海外経験を評価するとともに、有休が取りやすい、経営者が世界一周や旅を経験している等、"旅人"が働きやすい企業を紹介する。同社のキャリアカウンセラーも全員旅好きのため、旅人と同じ目線で就活対策や人生相談もサポートすることが可能だという。
海外経験については「多様な文化や価値観に触れ常識や枠組みにとらわれない広い視野を持ち、行動力やコミュニケーション能力が身につきやすい」とし、企業の採用シーンにおいても貴重な存在だと考えている。同社広報担当者は、
「現在、約300人が登録しています。平均年齢は28.3歳で、全体の7割が社会人、男女比は3対7で女性の方が多いです。『旅行に行きたいけど仕事が休めない』と転職を考える人もいます」
と説明。また利用者について「自発的に行動できる人が多い印象があります。海外旅行って自分で意思決定をすることの積み重ね。勇気や決断力がありますね」と話した。同サービスの展望については、
「若い人が安心して旅にいけるシステムを作っていきたいと思っています。周りには『旅なんて遊びと一緒でしょ？』と感じている人もいる。でも実際はメンタルが強くなるし、旅をきっかけに自信が持てるようになる人もいる。"旅人"の価値を上げていきたいです」
と語った。
