3月22日、毎年のようにシリーズチャンピオン争いに加わり、ブランパンGTシリーズの顔としてお馴染みとなっているアウディのカスタマーチーム、ベルジャン・アウディクラブチームが、2018年シーズンの参戦体制を発表した。
昨シーズンもシリーズ全戦を通じて上位に位置し、全5戦で行われたスプリントカップでは2年連続となるシリーズチャンピオンを獲得したベルジャン・アウディクラブチームWRT。
スプリントカップ3連覇、シリーズ全体の制覇を狙うチームは、ディフェンディングチャンピオンであるスチュワート・レオナルド、ロビン・フラインスをはじめ、ドリス・バンスール、ウィル・スティーブンス、クリストファー・ミース、フレデリック・バービッシュら、6名のドライバーを引き続き起用する。
それとともに今季は、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップのGTデイトナクラスや、アジアン・ル・マン・シリーズで活躍した24歳のアレックス・リベラスと、アウディスポーツTTカップなどで経験を積んだ南アフリカ出身の18歳、シェルドン・バン・デル・リンデという2名の若手ドライバーを新たに迎えることとなった。
スプリントカップへの参戦台数は、昨年の5台から規模を縮小。スチュワート/フラインス組の王者17号車アウディR8 LMSを筆頭に、リベラス/ミース組の1号車アウディ、バンスール/スティーブンス組の2号車アウディ、そして現時点で両ドライバーが未定となっている3号車アウディの合計4台でレースに挑む。
なお、17号車アウディのフラインスがDTMドイツ・ツーリングカー選手権とのバッティングで出場できない場合には、バービッシュが代役を務める予定だ。
エンデュランスカップは、昨シーズンと同様に2台にリソースを集中させる形がとられ、1号車アウディはミース、リベラス、バンスールの3人がトリオを結成。17号車アウディはスチュワート、フラインスのコンビに、バン・デル・リンデが加わっている。
また、2月4日に開催されたリキモリ・バサースト12時間をスチュワート/フラインス/バンスールというラインアップで制しているWRTでは、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジにもブランパンGTシリーズ同様に注力していくという。
「このオフは(チームの)エンジンをかけ直す時だ。レースのない期間も我々の手が止まることはないが、誰もが新しいシーズンを心待ちにしている」と語るのはチームを率いるビンセント・ボッセ代表。
ボッセは今シーズンのラインアップについては「我々のドライバーは皆、素晴らしい才能と競争力を持っていると確信している」と述べ、「私は常に若い才能にチャンスを与えたいと考えているんだ。我々は彼らを暖かく歓迎する。そして、彼らが挑戦し続けることを願っている」と続けた。
ブランパンGTシリーズだけに留まらず、世界各地で行われるGT3レースでも“強豪”として知られるベルジャン・アウディクラブチームWRTが挑むブランパンGTシリーズ・スプリントカップ開幕戦は4月6~8日、チームの母国であるベルギーのゾルダーで開催される。
■ベルジャン・アウディクラブチームWRT 2018ブランパンGTシリーズ参戦体制
CupNo.MachineDriverスプリントカップ1アウディR8 LMSA.リベラスC.ミーススプリントカップ2アウディR8 LMSD.バンスールW.スティーブンススプリントカップ3アウディR8 LMSTBCTBCスプリントカップ17アウディR8 LMSS.レオナルドR.フラインスエンデュランスカップ1アウディR8 LMSC.ミースA.リベラスD.バンスールエンデュランスカップ17アウディR8 LMSS.レオナルドR.フラインスS.バン・デル・リンデ