映画『あいあい傘』が10月から全国公開される。
宅間孝行が監督・脚本を手掛ける同作は、娘・さつきと父・六郎の25年ぶりの再会を描く作品。六郎をようやく探し出し、連れて帰ろうと恋園町を訪れたさつきが、苗字を変えて新しい家族と生活する六郎の姿を目の当たりにする、というあらすじだ。
主人公・さつき役を演じるのは倉科カナ。さつきの想いを知って六郎との再会に一肌脱ぐテキ屋の雨宮清太郎役を市原隼人、六郎役を立川談春、死を決意した若かりし六郎を救い、25年間寄り添ってきた恋園庵の女将・松岡玉枝を原田知世が演じる。
さらに玉枝の娘・麻衣子役に入山杏奈(AKB48)、清太郎のテキ屋仲間・福田日出子役に高橋メアリージュン、竹内力也役にやべきょうすけ、さつきと六郎の再会で重要な役割を担う車海老貫一役にトミーズ雅、清太郎の亡くなった父親・虎蔵役に永井大、六郎が経営する学習塾の講師・船田知之役に布川隼汰がキャスティング。また金田明夫、大和田獏らも共演者に名を連ねる。
■倉科カナのコメント
この作品のお話を頂いて、台本を手にして読んだ時に、自然と涙が湧き出てきました。
主人公のさつきは、幼い頃に別れたお父さんに25年ぶりに会いに行きます。
突然の父との別れから彼女の心にはいつもどこかに穴が存在していたのではないでしょうか。
いま何処にいてどうしているのか...という想いをいつも抱え、時間が経っても埋まらない穴を埋めるために、父に会いに行く決心をしたんでしょうね。
撮影で私がさつきとして過ごしている間、ただ「お父さんに会いに行く」という素直な気持ちだけをもって演じることが出来ました。
さつきは、ちょっと勝ち気で、頑張り屋さんで、やさしい女の子。そのさつきの素直な気持ちを皆さんに届けられたらと思います。
この作品が、家族や大切な人をいま一度想うきっかけになれたら嬉しいです。
突然の出来事で日常が変わってしまう事もあります。
変わらないで過ごせる事への幸せと、大切な人が身近にいて、その想いを伝えることが出来るということがこんなに尊いことなんだと改めて気づかせてくれた、素敵な作品。
皆様にも是非、観ていただけたらと思います。