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NY州知事選出馬のシンシア・ニクソンを下院議員が批判「“イン・ザ・シティ”女優らしくまずは市役所勤めから」

2018年03月23日 11:22  Techinsight Japan

Techinsight Japan

女優シンシア・ニクソン、NY州知事選出馬は時期尚早?
米人気テレビドラマシリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ(以下、SATC)』の“弁護士ミランダ”の役で知られる女優のシンシア・ニクソンが、今年11月のニューヨーク州知事選に出馬することを先にこちらでもお伝えしていた。しかしさっそく政治の世界のプロたちから批判を浴びているもよう。現職議員の中には、彼女の名を世間に広めたSATCのタイトルを引用して意地悪なコメントをする者もいる。

バイセクシュアルを公表し、女性と結婚して2人の子供を育てている女優のシンシア・ニクソン(51)。生まれ育ったニューヨークをより素晴らしい暮らしやすい場所にするため、政治家を目指して州知事選に出馬することをこのほど表明し、2分ちょっとのキャンペーン動画も公開された。彼女の支援者は何といってもSATCのファン、セレブリティ、そしてLGBTI(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・インターセックス)の人々であろうか。

ところがそんなシンシアにダメ出しをしたのは、ニューヨーク州選出の下院議員グレゴリー・ミークス氏。ニューヨークで政治をしてみたいという野心は結構だが、いきなり州知事の座を狙うというのはいかがなものかとして、同氏は「『セックス・イン・ザ・シティ』で有名になった女優なのだから、むしろコツコツと市役所のデスクで働いてから市長を目指す方が賢明ですよ」などと話す。

そんななか、ニューヨーク州オールバニーにあるシエナカレッジが、さっそくクオモ知事とシンシアの支持率について調査をしたもよう。クオモ知事の支持率は66%と19%のシンシアをはるかにリードしているとのこと。3期目を狙う現職のアンドリュー・クオモ知事(60)を相手に闘うことの大変さはシンシアもよく理解しているであろう。もっとも政治に変革や刺激を求める人々も多い同州だけに、クオモ知事の3期続投を善しとする人は過半数を割って48%どまりであった。誰か他に有力な対立候補者が現れればクオモ氏の基盤が崩れる可能性もありそうだ。

セレブリティの政治家就任には大きな付加価値があると期待して投票する有権者も多い。カリフォルニア州知事を務めたアーノルド・シュワルツェネッガーしかり、同州カーメル市長を務めたクリント・イーストウッドしかりである。また、ニューヨークに初の女性州知事が誕生か、という点も関心を集めている。SATCで共演したクリスティン・デイヴィスも、キャンペーン動画公開のわずか30分後にTwitterでシンシアにエールを送っていた。半年かけてシンシアが支持率をどれほど上げることができるか、大きな注目が集まりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)