マクラーレンF1チームのフェルナンド・アロンソは、今シーズンを通してチームは大きく前進すると考えており、後半戦にはトップ争いに絡めることを期待していると語った。
この3年、下位に低迷し続けたマクラーレンは、2018年、パワーユニットをホンダからルノーに変更して新たなスタートを切り、再び上位を戦える位置に戻ることを目指す。しかしプレシーズンテストには毎日のようにトラブルが発生し、十分な走行を行うことができなかった。
これについて開幕戦オーストラリアGP直前にレーシングディレクターのエリック・ブーリエは、問題への対策をすでに講じていると述べた。アロンソも同様に懸念を打ち消し、現時点ではメルセデス、フェラーリ、レッドブルと戦う力はないが、今シーズンのうちに追いつきたいと語った。
「今週末が僕らにとって最低レベルで、ここからどんどん進歩していく。他のチームより進歩するレベルは大きいはずだ。新しいパワーユニットをうまく統合するのには時間がかかる」とメルボルンでアロンソが語ったとF1公式サイトが伝えた。
「最初の2、3戦でたくさんのアップデートが導入される。それを想定して作られたシャシーだ。ここで確認することは重要ではあるが、ここからどんどん良くなっていく。シーズン後半にはマクラーレンはかなり強力になっていると思う」
「現時点でメルセデス、あるいはレッドブルやフェラーリのレベルにないのは分かっている。まだ僕らはトップグループの一員ではない。でも数戦後、あるいはシーズン後半になれば、追いつけるはずだ。マクラーレンはトップにいるべきチームなんだ」
プレシーズンテストではトラブルが多発し、思うように走行できなかったが、それによって期待が裏切られたという思いはないとアロンソは言う。
「バルセロナでも何も変わらなかった。テストでいろいろなことがあり、信頼性の問題が起きたけれど、そういった問題はもう対策されている。解決が難しいような問題ではないが、ファクトリーで時間をかけて対処する必要がある。できたばかりのマシンなんだからね」
「テストは2週連続で行われるから、パーツのデザインをやり直したくても、テストが終わるまで何もできない。バルセロナで予定していたすべての作業をこなそうと努力し、テストで見つけた問題の対策をファクトリーで行った。だから準備は整っているはずだ。僕に関しては、バルセロナ前の感触と今の感触は何ひとつ変わっていない」
「いいシーズンを過ごし、(昨年までより)少し楽しんで走れるポジションに戻りたい。できれば予選では100パーセント、Q3に進み、コンスタントにポイントを獲得し、トップ5の位置を争いたいと思っている。何度かは表彰台に近づけるといいね」
「去年、バクーでウイリアムズが一度表彰台に上がり、フォース・インディアは何度かあと一歩のところまで行った。だからチャンスが訪れることはあるわけだ。チャンスが来たときに、うまくそれを生かしたいと思っている」