常にF1の上位に名を連ねるメルセデス、フェラーリ、レッドブルが、オーストラリアGPでも戦いを牽引するだろうことに疑いの余地はないが、ダニエル・リカルドはトップ3チーム間のギャップは0.5秒程度になると見ている。
プレシーズンテストでは、それぞれのロングランにおけるペースが明らかになった。メルセデスはショートランで目立つことはなかったものの、全般的にライバルたちより優勢にあると考えられている。
しかしながらリカルドは、今週末のメルボルンでは3チームの誰もがポテンシャルのすべてを引き出してくるため、大混戦になることもあるだろうと予想する。
Formula1.comのインタビューで、トップ3チーム間のパフォーマンス差の評価を求められたリカルドは、「トップ3チームについて言えば、僕たち全員の差は0.5秒以内だろう」と答えた。
「それでもとても控えめな見方かもしれないけれど、現実的に6台のマシンの差が0.5秒内に収まっていたら上出来だろう。そして、その差はこれ以上は広がらないと思いたい」
「フェラーリとの差は分からないが、近いところにはいると思う。僕らの方が0.1秒速くなるのか、それとも彼らが0.1秒速くなるのか、それは分からない」
「メルセデスはテストで実力を少し隠していたから、レースが始まる前に僕たちの方が彼らより速いとは言いたくない。でもメルセデスの実際のペースは、フェラーリとレッドブルよりも速いと思う」
「僕たちがメルセデスのすぐ後ろにいるのか、それともフェラーリのすぐ後ろにいるのかは分からないな」
レッドブルはシーズン序盤での始動が遅く、マシンのポテンシャルを発揮できるのは中盤になってからという、過去数シーズンに見られた典型的な傾向を回避する決意を固めている。
この傾向を正すため、2018年シーズン開幕後は直ちにパフォーマンスを発揮できるパッケージをまとめられるよう、レッドブルの設計部門は早い時期に作業を開始した。
リカルドは、レッドブルのスポンサーであるモービル1のメディアイベントで、報道陣に以下のように語っている。
「フィルミングデーではマシンをコース上で走行させ、テスト前の1週間ではいくつか小さな修正を行なった。そしてテスト1日目で100周以上をこなすことができた」
「そういった要素が理由だと思いたいのだけれど、今年のチームはより先を見越して動いていて、ぎりぎりまで欲張るような場面は少なかった」
「これまでの何年かよりも、ずっと周到に準備を整えてメルボルンに来ているよ。この状況を活かして優位に立たなければいけない」
「マシンが2台とも、今週末多くのポイントを獲得してフィニッシュできたら、つまり表彰台を獲得できたら、メルセデスとフェラーリに対して強力なメッセージを送ることになると思うんだ」