2017年のニュルブルクリンク24時間レースで通算4回目の総合優勝を飾ったアウディは、5月10~13日に開催される第46回大会において、ディフェンディングウイナーのアウディスポーツ・チーム・ランドを含む4つのカスタマーチームをサポートすると発表した。
アウディR8をベースとするGT3マシン、アウディR8 LMSで初優勝を挙げた2012年以来、2014、2015、2017年と“世界一過酷な草レース”とも呼ばれるニュルブルクリンク24時間レースでの勝利を重ねてきたアウディ。
45回目の開催となった昨年のレースでは、終盤の天候変化によって劇的な逆転劇が生まれ、アウディスポーツ・チーム・ランドの29号車アウディR8 LMSが丸一日にわたって競われるレースで最初にチェッカーフラッグをくぐった。
また、レース残り90分の時点で首位に立っていたアウディスポーツ・チームWRTも総合3位でチェッカー。2台のアウディがワン・スリー・フィニッシュを飾っている。
2連覇を狙う今シーズン、アウディ陣営は前述の2チームをはじめ、ブランパンGTシリーズなど、数多くのスポーツカーレースで活躍するアウディスポーツ・チーム・フェニックス、ニュル24時間に初参戦するアウディスポーツ・チームBWTをサポート。合計4チームを実質的なワークスチームとして“ノルドシュライフェ”に送り込む。
この内、アウディスポーツ・チームBMTは、DTMドイツ・ツーリングカー選手権のメルセデスAMG陣営の一角としてお馴染みのミュッケ・モータースポーツが運営するチームだ。ADAC GTマスターズではメルセデスAMG GT3に加えてアウディR8 LMSも用いるが、アウディ陣営としてのニュル24時間初戦のリザルトに集まる。ドライバーにはマーカス・ウィンケルホック、クリストファー・ハーゼが起用され、もう一名については後日発表となる予定だ。
その他チームのドライバーラインアップでも、アウディDTMドライバー、アウディ・カスタマー・レーシングのドライバーが多数起用されており、前年王者のアウディスポーツ・チーム・ランドは、クリストファー・ミース、ケルビン・バン・デル・リンデの2名にシェルドン・バン・デル・リンデを加えた新たな布陣となった。
アウディスポーツ・チームWRTからはロビン・フラインス、レネ・ラスト、ドリス・バンスールが参加。アウディスポーツ・チーム・フェニックスは、ニコ・ミューラー、フランク・スティップラー、フレデリック・バービッシュというラインアップを構成している。
「我々がサポートする各チームと他のプライベーターは皆、総合優勝を叶える力を持っていると信じている」と語るのはアウディ・カスタマーレーシング部門を率いるクリス・レインケ。
「また、我々には7人のニュルブルクリンク24時間ウイナーがいる。いずれもドライバーも強力なことは言うまでもないだろう」と大会2連覇への自信を示した。
アウディスポーツ 2018ニュルブルクリンク24時間参戦体制
アウディスポーツ・チームWRT
ロビン・フラインス/レネ・ラスト/ドリス・バンスール
アウディスポーツ・チーム・ランド
ケルビン・バン・デル・リンデ/シェルドン・バン・デル・リンデ/クリストファー・ミース
アウディスポーツ・チーム・フェニックス
ニコ・ミューラー/フランク・スティップラー/フレデリック・バービッシュ
アウディスポーツ・チームBWT
クリストファー・ハーゼ/マーカス・ウィンケルホック/TBA