メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、プレシーズンテストでのハースの印象的なパフォーマンスに注目していると認める一方で、トップ3のすぐ下の位置を確保するのがどのチームかは全く予想がつかないと語った。
ハースはバルセロナのカタルニア・サーキットで行われたテストで安定感と速さを見せた。パドックの関係者から“白いフェラーリ”とも呼ばれる新マシンVF-18は、中位グループのほとんどのライバルを上回る力を持っていると推測される一方で、どれだけの量の燃料を積んでいたのかは分からないとウォルフは指摘している。
「我々の統計データによると、彼らはかなり速かったようだ。しかしもし20kg軽ければ、コンマ8秒の違いが出る」とウォルフは今週トリノで述べた。
「だが私としてはハースがいい位置に来ることを心から願っている。彼らはそれに値するからね。(チーム創設者)ジーン(・ハース)はリスクを取ってきた。彼こそ真の企業家だ。クレイジーな(チーム代表)ギュンター(・シュタイナー)は全力を尽くしており、優れたリーダーだ。彼は自分が何をしているか分かっている」
ハースが表彰台争いに絡めるかどうかは「今の段階では判断できない」と言うウォルフは、今年は中位グループのどのチームにも、メルセデス、フェラーリ、レッドブルが形成するトップ3のすぐ下の座を獲得するポテンシャルがあるため、熾烈な戦いが起きると考えている。
「ルノーは一歩前進するだろうし、マクラーレンもいる」と彼は言った。
「ウイリアムズはロングランで強そうだ。トップ3チームのすぐ後ろには多くのチームが控えていて、驚くようなことが起きるだろう」