フォルクスワーゲン・モータースポーツは2018年のWorldRX世界ラリークロス選手権に投入する新型マシン『フォルクスワーゲン・ポロR スーパーカー』を公開した。
フォルクスワーゲンは2017年、ペター・ソルベルグ率いるPSRXをサポートする形でシリーズに参戦。フォルクスワーゲン・ポロGTI RXスーパーカーでチームメイトのヨハン・クリストファーソンをチャンピオンに押し上げた。
タイトル防衛に挑む今シーズンは、フォルクスワーゲン・モータースポーツのほか、市販スポーツモデルを手がけるフォルクスワーゲンRもチームに関与。『PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンチーム』として参戦する。なお、ドライバー布陣に変更はなく、クリストファーソンとソルベルグのふたりがシーズンに挑む。
フォルクスワーゲンRの関与により、参戦マシンはポロGTI RXスーパーカーからポロR スーパーカーとなり、昨年モデルからエンジン冷却系や空力デザインなどが見直された。そのほか、効率的にダウンフォースを発生させるよう、2枚化された新リヤウイングを装着。また詳細は明かされていないものの、メカニカル面にも手が加えられているとのこと。
■ドライバーふたりはマシンに好感触。「開幕が待ちきれない」とソルベルグ
フォルクスワーゲン・モータースポーツのスベン・スミーツ代表は「アウディとプジョーも関与を強化してタイトル獲得を狙っており、今年の世界ラリークロスがエキサイティングなものになることは間違いない」と語る。
「もちろん、我々の目標はヨハンとペターに最高のマシンを提供し、タイトル防衛に挑むことだ。新たにフォルクスワーゲンRが強力なパートナーとして加わったことで、この目標は達成できたと確信している」
すでにマシンをシェイクダウンさせている2017年チャンピオンのクリストファーソンは「マシンの初テストは上々の手応えだった。スタッフは素晴らしい仕事をこなしてくれたよ」とコメント。
また、ソルベルグも「シーズンスタートが待ちきれない。シーズン開幕直前まで細部を完璧に詰めていくつもりだ」と意気込んだ。
「PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンとして初めて参戦した2017年は最高の結果を手にできた。チームスタッフも、この成功を継続させようと気合に満ちているんだ」
「ただ、2018年はライバルがより強力になることは間違いない。簡単な戦いにはならないだろうね」
2018年のWolrdRX開幕戦となる第1戦バルセロナRXは4月14~15日に開催される。