3月18日に行われたMotoGP開幕戦カタールGP決勝レースで、チーム・スズキ・エクスターのアンドレア・イアンノーネは9位フィニッシュ。チームメイトのアレックス・リンスは転倒リタイヤに終わった。しかし、ふたりのスズキライダーは2018年シーズンの開幕戦に手ごたえを感じているようだ。
イアンノーネは決勝レースを4列目11番グリッドから、リンスは2列目6番グリッドスタートした。リンスにとってこの6番手というグリッドは、MotoGPクラスにおける自身最高グリッドだ。また、チーム・スズキ・エクスターのふたりは開幕戦カタールGPの週末をとおして好調さを示しており、フリー走行3までの総合結果ではイアンノーネが5番手、リンスが3番手につけていた。
迎えた決勝レース、イアンノーネとリンスはともにフロントにミディアム、リヤにソフトのタイヤチョイス。イアンノーネはスタートで8位から10位争いを繰り広げ、最終的に9位でチェッカーを受けた。
イアンノーネはレース後、「2017年のレースと今回のレースを比べると、僕らは前進したよね」と前向きなコメント。一方で、イアンノーネはレース中盤以降、フロントのグリップに問題を抱えていたのだという。
「僕はまだこの結果に満足はしていない。けれど、うれしくないわけじゃないよ。僕はスズキGSX-RRに自信を持っているし、ポテンシャルを感じている。僕はいいスタートをきめることができて、トップ集団についていこうとしていたんだ。けれど数ラップ後、不運にも前日に起きた問題と同じようにフロントのグリップを失い始めてしまった」
「これはテストのときとは路面状態が異なるためだと思うんだ。でも、きっと僕らはすぐに適応できると信じているよ。そんなわけで、転倒するリスクを負ってまで激しくプッシュしたくなかったんだ。重要なのはレースを完走することだからね。僕らの仕事はうまくいっているから、次のレースには自信を感じているよ。アルゼンチンGPが待ちきれないね」
チームメイトのリンスは、序盤に9番手まで順位を落とすもじわじわとポジションを回復。レース中には3周目と6周目にファステストラップも記録している。
12周目には6番手にまで順位を上げたが、その翌周に2コーナーでミスを犯し、オーバーラン。フロントが切れ込んで転倒を喫し、リタイヤとなった。とはいえ週末をとおして手ごたえを感じているようで、リンスは「少し不運なことはあったけど、信じられない週末だったよ」と語っている。
「レースはとってもよかった。いいスタートができなかったんだけど、僕が(アンドレア・)ドビジオーゾの後ろについたとき、すごくいい感じだったんだ」
「ストレートで戦うことはかなり難しかったね。僕が(ダニロ・)ペトルッチと争っているときポジションを守るように努めていたら、クラッシュしてしまったんだ。でも、スタートからの争いを通じて僕は多くのことを学んだよ。今、僕らにはポテンシャルがあるということを知っている。アルゼンチンはもっといい結果を残せるはずだよ」