無理難題であるかもしれないが、元F1王者のニコ・ロズベルグは今季のバルテリ・ボッタスが腕を上げ、メルセデス内のチームメイトバトルでルイス・ハミルトンを手こずらせる展開を望んでいる。
2016年にタイトルを獲得したロズベルグは、開幕戦オーストラリアGPでSky Sportsの解説者を務めることになっている。
メルセデスにとっては今季も盤石なシーズンになりそうだが、開幕戦を前に、ロズベルグはハミルトンの弱点を利用する方法について語った。
「ルイスの弱点は、少し安定感に欠けるところだ。彼には調子の良くないタイミングがあり、この時期に攻撃に転じて最大限に力を発揮することができれば、少しの間は彼を抑えておくことができる」とロズベルグは話す。
しかし、4度のチャンピオン経験者であるハミルトンを打ち負かせるのは、完全無欠のライバルだけだとロズベルグは言う。
「最高の力を、完璧に発揮しなければならない。昨年のセバスチャンは、それが上手くできていた」
「ルイスが良い週末を過ごしているときに打ち負かすことは、ほぼ不可能だ。彼は信じられないほどの速さを持っていて、おそらくは最高のドライバーなのだから」
「ルイスに打ち勝つ唯一の方法は、完璧なシーズンを過ごし、何もかもを100パーセントでこなすこと。それ以外にチャンスはない」
昨年はハミルトンがボッタスを圧倒し、ボッタスはシーズン後半まで足がかりを得ることができずにいた。ただしロズベルグは、自身のシートを引き継いだボッタスなら、多くの人々が望む番狂わせを演じることが可能かもしれないと考えている。
「バルテリがもっと(ルイスに)近づけることを願っている。昨年の彼は大きな輝きと鮮やかさを見せていたが、安定感に欠けていた」
「彼ならできると思っているし、さらなる向上を見せて、もっともっと近づけるだろう。僕らが見たいのはそういった場面であり、良いチームメイトバトルを目にしたい」