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メルセデスF1、PUの信頼性に自信を見せるも慎重姿勢。「険しい道のりになる」とウォルフ

2018年03月20日 18:11  AUTOSPORT web

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順調にテストをこなしたメルセデスだが、慎重な姿勢を崩さずにいる
プレシーズンテストでのメルセデスF1チームの信頼性は当然のごとく盤石だったが、2018年は使用できるエンジン数が減ることもあり、チームのトップを務めるトト・ウォルフは慎重な姿勢を崩さない。

 FIAがパワーユニットコンポーネントの制限を予定通り実行することから、今週メルボルンで始まる新シーズンで、エンジンマニュファクチャラーらは課題を抱えることになるかもしれない。

 今季、各チームの使用可能エンジン数は3基だが、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアはそれぞれ2基に制限される。一方で今シーズンのF1カレンダーは21戦にまで拡大された。当初は徐々にコストを削減するために導入された措置だったが、昨シーズンは基数制限の4基を超えたとしてグリッドペナルティが頻発。多くのチームが混乱に陥ることになった。

 そのためウォルフは、チームのエンジンの信頼性と、コンポーネントのライフサイクルに影響を及ぼす基数制限に注意深い目を向けている。

「我々のドライバーたちは両名とも新マシンにはそれなりに満足しているようだ。だが怒りにまかせてドライブされたときに、マシンがどのようなパフォーマンスを発揮するのかは、まだ分からない」と、ウォルフはオーストラリアGPのプレビューで述べた。

「使用できるパワーユニットコンポーネントの数が減ったということは、2018年は信頼性がまた重要な役割を果たすことを意味する」

「我々の信頼性はテストでは非常に良いものに見えたが、そこから結論を導き出すのには注意が必要だ。バルセロナでは新マシンでかなりの走行距離を稼ぐことができたものの、コンポーネントの多くは、シーズン中に達するであろう寿命に近づいてもいないのだ」

 いつものようにウォルフは、ブラックリーとブリックスワースのメルセデスのスタッフに、決して現状に満足しないよう釘を刺している。新シーズンは振り出しからのスタートであり、過去の功績にとらわれてはならないと考えているからだ。

「過去に我々を強くしてきたのと同様の献身、チームスピリット、エネルギーとともに、この新しいシーズンに取り組んでいく」とウォルフは語った。

「我々ひとりひとりが、昨年のチャンピオンシップは過去のことだという心構えでいる。昨日獲得したトロフィーが、今日のレースを勝たせてくれるわけではないのだ」

「新シーズンはエベレスト登山のような感じだ。過去に登頂に成功してはいるが、現時点ではまだベースキャンプにいるだけだ」

「目標はこれまでと同じだが、その過程では色々な難しい課題に直面するだろう。厳しい道のりになる」

「これから我々は他のすべてのライバルたちと同様に、ゼロから長いシーズンをスタートする。そして今年もまた勝利を掴むために、すべてを捧げなければならない」