アニメーション映画『劇場版シティーハンター(仮題)』が、2019年初春に公開されることがわかった。
1985年から1991年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されていた北条司の漫画『シティーハンター』。1987年にテレビアニメ化されたほか、劇場版アニメがこれまでに3作公開されている。
テレビアニメの30周年を機に企画がスタートした新たな劇場版アニメでは、主人公・冴羽獠役を神谷明、槇村香役を伊倉一恵が続投。アニメーション制作はサンライズが担当し、総監督はこれまでも同作のアニメ版に携わってきたこだま兼嗣、脚本には『妖怪ウォッチ』の加藤陽一が参加する。
ストーリーは現代の新宿を舞台に、獠と香が活躍する新作となる予定。今回の発表にあわせて、北条司が描き下ろしたビジュアルと製作決定を記念した映像が公開された。
同作について神谷明は、「僕の中にはずっと冴羽獠が生き続けていました」とコメント。伊倉一恵は、「えっ、また100トンハンマーを振り回せるんですか!?20年経って再び香の声が出来るなんて、なんて幸せ!!」と喜びを語っている。
また書籍『シティーハンター冴羽獠×ぴあ』が3月26日に刊行。冴羽獠の軌跡を原作やアニメから読み解くほか、「全神業ショット」「全もっこり」「全ハンマーシーン」をコレクションした記事なども収録される。発売日は冴羽獠の誕生日にあたる。
■神谷明のコメント
僕の中にはずっと冴羽獠が生き続けていました。1999年のテレビスペシャルから20年が経ち、このような形で獠と香、二人の「シティーハンター」にもう一度逢えるなんて感激です!
■伊倉一恵のコメント
えっ、また100トンハンマーを振り回せるんですか!?20年経って再び香の声が出来るなんて、なんて幸せ!!しかも北条先生の絵を見る限り、静かに収まってない気配。大暴れ出来る体力はあるのか少々心配ですが、気持ちはすでに香です。はぁ、もう待ちきれない❢
■北条司のコメント
『シティーハンター』は僕が若い頃に描いた作品です。若気の至りなど、いろいろなものがこの作品の中にはあるので、今の僕には当時と同じ感覚で『シティーハンター』を描くことは難しいなと思っています。でも、アニメーションならそれができる。総監督はこだま(兼嗣)さんなので、ツボを押さえた面白い作品になると確信しております。しかも、神谷明さん、伊倉一恵さんも出演されるので、“あの頃のまま”の『シティーハンター』が蘇るのではないかと期待しています。
ファンの方に楽しんでいただけるのが一番なので、それに応えられるように制作陣には頑張っていただければと思います。僕ももちろん協力させていただきますが、みなさんと一緒に楽しみたいと思います。
■こだま兼嗣のコメント
私が「シティーハンター」に関わっていたときは、時間が経っても通用するセンスとアクションをと思って演出していました。
まさか30年経って再び関わるようになるとは考えてもいませんでした。しかし、頭の中では時間が止まっていて、すべてが昨日のことのように、冴羽獠や槇村香が勝手に動き出しました。自分でもビックリです。なによりこの作品は楽しいのです。
ハードボイルドあり、アクションあり、ギャグあり、演出として、これほどやりがいのある作品にはそうそう巡り会えません。お話があったとき、二つ返事で引き受けました。しかも、今回参加してくれるスタッフには、当時リアルタイムで観てくれたファンの人たちもいるのです。こんな楽しい環境でやる気が起きないわけはありません。
あの頃と変わらぬ冴羽獠が皆さんの前に帰ってきます。楽しみにしていてください。