展覧会『猪熊弦一郎展 猫たち』が3月20日から東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催される。
猪熊弦一郎は、香川出身の画家。藤島武二やアンリ・マティスに師事し、多くの作品を残したほか、JR上野駅の大壁画『自由』や三越の包装紙のデザインなども手掛けた。1955年からニューヨークを拠点に活動し、帰国後は東京とハワイを行き来しながら1993年に90歳で亡くなるまで制作を続けた。
2015年に香川・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で行なわれた『猪熊弦一郎展 猫達』を元に構成された同展では、同美術館が所蔵する猫を描いた油彩、水彩、素描を中心に、猫以外の主題の作品も若干加えた百数十点を展示。「いちどに1ダースの猫を飼っていた」というほど猫好きで知られる猪熊が描いた猫の絵を、作風や技法、他のモチーフとの組み合わせなど複数の視点から紹介する。