労働基準法では、休日を1週のうち少なくとも1日、もしくは4週のうち4日と定めている。1年は約52週あるため、法律に従えば年間休日は52日、もしくは53日となる。しかし、同法では労働時間が1日8時間週40時間までと決まっているため、実際には、週休2日を設定する企業が多い。
それでも、「休日が少なすぎる!」と感じている人は多い。2ちゃんねるには3月11日、「週休2日制っておかしくない?」というスレッドが立ち、スレ主は次のように希望を綴った。
「休み1日目 前日までの疲れを癒す
休み2日目 自分が好きなことをやる時間に充てる
休み3日目 翌日からの仕事に備えて身体の調子を整える
3日必要やん」
「休みじゃないと労働以外何もできないとかおかしい」
スレ主はよほど現在の勤務環境に不服なのだろう、スレッドではさらに怒りをあらわにしている。
「誰やねん最初に週休二日にしたのは」「いつ自分の好きなことすればええねんホンマ」
平日は残業で長時間労働をし、休日になる週末にはヘトヘト。休日を楽しむどころか、疲れをとるだけで終わってしまう、という生活ぶりが想像できる。
スレ主に同意する人は多く、
「そもそも労働が長すぎるやろ。休みじゃないと労働以外何もできないとかおかしいやん」
「一日の労働時間の長さよ。週休二日でも15時間とかもう死ぬで」
「月火 フルタイム 水 午後休 木金 フルタイム 土日 休み これが正しい姿だろ」
「5日働くんだから休みも当然5日にするべきだろ 」
などの指摘が目立った。
法定労働時間は週40時間だが、企業は労基署に36協定書を提出すれば、法定労働時間を超えて労働させられる。働く時間が増えるわけなので、週休3日くらいが妥当だ、と言いたくなる気持ちはわかる。
有休消化率さえも低い日本っどうなの
ただそれでも、週に2日休めるだけ恵まれている、という意見も見られた。
「週休1日を8年続けてるけどまだまだいけそうや」
「祝日休めるやつは黙っとれ」
仕事だけでなくプライベートも大切にしようという「ワークライフバランス」の重要性が叫ばれているが、これでは働きづめで人生に豊かさを感じにくい。
日本企業の年間休日はどうなっているのか。厚労省が昨年発表した「就労条件総合調査の概況」(2016年版)で年間休日総数を見ると、全業種平均は108日。しかし「運輸業・郵便業」では98日、「飲食業・宿泊業」では95日と、52(1年間の週数)で単純に割り算すると、週休2日未満ということになる。
そもそも、日本は有休消化率が先進国最低レベルだ。仕事で成果を出すためには、しっかりと休むことが大切。今すぐに週休3日は厳しくても、休みたいときに休めることが当たり前の社会になってほしいものである。