バルテリ・ボッタスは、予選でメルセデスF1が発揮する1周のスピードについては、開幕戦オーストラリアGPのコースを走るまでは分からないと話している。
メルセデスは、プレシーズンテストで意図的にピレリのハイパーソフトタイヤの使用を避けていた。チームの新車W09の準備には、ミディアムかソフトタイヤによるレースペースの確認が最適なアプローチになると考えていたのだ。
「僕たちは、1周あたりの純粋なペースを完全には把握していないことを認めなくてはならない。他のチームが速いタイムを出しているのは目にしてきたが、(真の序列は)数週間のうちに見えてくるだろう」とボッタスは語った。
全般的にメルセデスは、ロングランではライバルたちより優勢にあると見られているが、チームには非常に大きいアドバンテージがあるという意見にボッタスは異議を唱えた。
「僕たちがロングランで行ったレースシミュレーションは、とてもポジティブだったと思う」と、ボッタスはバルセロナテストの際に語っている。
「僕たちが他のチームより1秒速いとは思わない。まったくそんなことはないと思うが、テストはポジティブだった。レースシミュレーションをやっておくことができたのも良かったね」
「タイヤやロングラン、マシン自体の感触を掴むために、テストでは常にレースシミュレーションに多くの時間が割かれている。本当に納得できるように、マシンにさまざまなことを試すためだ」
メルセデスF1チームのトップであるトト・ウォルフは、ハイパーソフトタイヤはパフォーマンスが長くもたないためチームは使用を控えていたと説明し、ピンクのマーキングカラーのハイパーソフトは“予選用のタイヤ”だと言い表した。
「ハイパーソフトは1周しか使えないタイヤだと感じていたため、使用しなかった。テストはデータを集め、セットアップを理解するためのものだ」
「ハイパーソフトは、グリップの面でウルトラソフトからさらに大きく進歩したタイヤだ。予選用のタイヤになるだろう。我々は1周あたりのタイムよりも、開発作業に集中したいと考えていたのだ」
「ハイパーソフトは予選専用のタイヤになると思う。最初の数周に集中して、勝ち残るためのものだ」