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Hey! Say! JUMP 中島裕翔も登場 ゲストを巧みに起用する『99.9』の狙いを読む

2018年03月18日 18:22  リアルサウンド

リアルサウンド

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 松本潤主演ドラマ『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』が、本日3月18日に最終回を迎える。1月14日放送の初回スペシャルでは平均視聴率15.1%(以下、ビデオリサーチ調べ、関東地区)、3月11日に放送された第8話は18.0%を記録し、第8話までの平均視聴率は16.9%と前作に引き続き大きな支持を得ている。


参考:【写真あり】Hey! Say! JUMP 中島裕翔、松本潤主演『99.9 SEASON II』最終回2時間SPにゲスト出演決定


 本作は、毎週に渡ってレギュラー出演者とゲストとして登場するキャストにより、物語が進められる。そして、毎週、意表を突くゲストの面々が登場することが話題に上がる。本来ではあればドラマゆえに女優や俳優が出演するのが多いと思いきや、また違った角度から登場するゲストばかり。シーズン1から、劇中では欠かさず話題として取り上げられる“プロレスネタ”に関連したプロレスラーの出演、そして松本演じる深山大翔のダジャレネタから、お笑いへと結びつき芸人、さらには音楽家、漫画家、スポーツ選手など彼らの職種は様々なのだ。


 本作におけるゲスト起用の特徴について、ライターの久保田和馬氏は次のように解説する。


「『99.9』は、毎回、様々な“小ネタ”が仕掛けられているのが特徴のあるドラマです。そして、“小ネタ”が、いろんな方向に振り幅を持たせたギャグが含まれている。そのギャグのひとつとして、ゲスト俳優が役割をなしていることもあるのではと思います。第7話で登場した松本零士さん、ヒャダインさん、第6話だとIZAMさん、彼らの登場は驚きを与えたサプライズ的要素ももちろんありますが、物語の“笑い”の部分でも活躍していました。また、役者さんが登場する場合でも、第6話で出演した安達祐実さんが、襲われる直前に寝言で『家なき子』の有名なフレーズを言いかけるという、ギャグ路線の一部として、登場する役者さんに代表作のお決まりのセリフをさりげなく出すということもしている。お笑い芸人の場合も、今人気の芸人が出演するのではなくて、久々にテレビで見るようなユリオカ超特Qだったり、今後のブレイクが注目されているひょっこりはんであったり、より視聴者を楽しませているひと工夫が施されています」


 一方、ライターの麦倉正樹氏は、ドラマにおけるゲスト出演者の意義を認めつつ、「あえて」と前置きしたうえで以下のように述べた。


「前クールの『陸王』(TBS系)でも、松岡修造さんや、陸上競技指導者の瀬古利彦さん、青学大陸上部・長距離ブロックの原晋監督など、さまざまなゲスト出演者が作品を彩っていました。子供から大人まで一家揃って視聴ができる日曜日夜9時という枠だからこそ、全世代に興味を持ってもらえるゲスト出演者を起用しやすいのでは。『99.9』でも、最終回に登場する元横浜DeNAベイスターズの三浦大輔さんはじめ、漫画家の松本零士さん、桂正和さんなど、普段ドラマを観ない方も思わず注目してしまうような多彩なゲスト陣だったと思います。その一方で、“話題作り”のためにゲスト出演者を起用している印象も否めません。ゲストの話題性が重視され、ドラマの本質的な部分が疎かにならないでほしいと願うばかりです」


 最終回の第9話には、プロレス界から棚橋弘至とタイガーマスク、松本の後輩であるHey! Say! JUMP 中島裕翔、武井壮、三四郎の小宮浩信、元横浜DeNAベイスターズで野球解説者の三浦大輔、そしてシーズン1に出演していた榮倉奈々がゲスト出演することが発表されている。2シーズンにわたって好評を博した本作を、集結したゲストたちと共にどのように締めくくってくれるのか、楽しみに待ちたい。


(大和田茉椰)