ルイス・ハミルトンは開幕戦オーストラリアGPではメルセデスF1にチャンスがあると、楽観的に考えている。しかし4度のチャンピオン獲得経験者である彼は、メルボルンでは他のチームに出し抜かれる可能性もあると予想する。
プレシーズンテストでは、メルセデスとレッドブルは双方とも1周あたりのトップタイムを出すことは控え、レースペースに集中していた。
しかしながらハミルトンは、ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンのロングランに注目している。レッドブルには開幕前にRB14をアップグレードするとの噂があり、これが事実であればオーストラリアで同チームがトップに立つ可能性もあると示唆した。
「今年は面白くなると思う。昨年の序盤はチーム間に大きな差があったが、その後は差が埋まっていったからね」と、ハミルトンはトリノで行われたペトロナスのスポンサーイベントでメディアに向けて語った。
「でも今年はこれほどまでに接近した状態で始まる。開発が続くなか、年間を通して差はなくなったり、広がったり、またなくなったりすると思う。」
「僕たちは同じタイミングでアップグレードを持ち込まない。レッドブルは最初のレースで何かを持ち込むと思うから、面白いことになるだろうね」
「今の時点ではレッドブルが最速だという可能性があると思う。彼らはかなり大規模なアップグレードを予定していて、それはコンマ2秒から4秒を改善するようなものだと耳にしたよ」
ハミルトンは、メルセデスとレッドブルの間に存在するデザイン哲学の違いを説明したが、パフォーマンスレベルは近いはずだと語っている。
「彼らはマシンについて、大抵は若干違った哲学を持っていて、いつもダウンフォースが大きいマシンを作る」
「彼らの持つ最大のダウンフォース量は、常に他の誰のダウンフォースよりも大きい。でもそれが、いつどこでも上手く機能するわけではない」
「長いストレートのところとかね。彼らは大体はストレートがとても遅いからだ。でもコーナーを抜けるのはとても速い。この強みは年間を通して変化する」
「僕は自分のチームと、チームのみんながやり遂げた仕事にとても自信を持っている。ただ、接戦になるだろうと思っているだけなんだ」