IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップは3月16日、2018年シーズン第2戦『第66回セブリング12時間レース』の公式予選が行われ、スピリット・オブ・デイトナ・レーシングの90号車キャデラックDPi-V.R(マット・マクマリー/トリスタン・ボーティエ/エディ・チーバー組)がポールポジションを獲得した。
1月末にデイトナ24時間レースで幕を開けたシリーズ第2戦の舞台は、アメリカ陸軍の飛行場跡地を利用して造られたセブリング・インターナショナル・レースウェイ。コンクリート敷きのトラックは路面の継ぎ目が荒く、米国屈指のバンピーなコースとして知られている。
15日(木)から16日(土)にかけて合計4回行われたフリープラクティスの後に実施された予選では、ボーティエ駆る90号車キャデラックが、15分間で行われるセッション中盤に全体トップとなる1分47秒710をマーク。さらに終盤には1分47秒423を記録して今季初のポールポジションを確実なものとした。
トップから0.160秒差の総合2番手はテキーラ・パトロン・ESMの2号車ニッサンDPi(スコット・シャープ/オリビエ・プラ/ライアン・ダルジール組)。同3番手にはアキュラ・チーム・ペンスキーの7号車アキュラARX-05 DPi、4番手にESMの22号車ニッサンDPiがつけ、5番手ウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.Rまでが1分47秒台をマークしている。
マツダチーム・ヨーストが走らせる2台のマツダRT24-P DPiは、77号車マツダが総合7番手、55号車マツダは総合9番手となった。
GTEマシンで争われるGTル・マンクラスは、デイトナで実戦デビューを飾ったBMWチームRLLのBMW M8 GTE勢が躍進。25号車BMW(アレクサンダー・シムズ/コナー・デ・フィリッピ/ビル・オーバレン組)が初ポールを獲得すると同時に、僚友24号車BMWもクラス3番手につけた。なお、クラス2番手はリシ・コンペティツィオーネの62号車フェラーリ488 GTEが入っている。
GTデイトナクラスでは、デイトナでポールポジションを獲得したスピリット・オブ・レースの51号車フェラーリ488 GT3(ポール・ダラ-ラナ/ペドロ・ラミー/マティアス・ラウダ/ダニエル・セラ組)が2戦連続のクラスポールを奪取。
先週末、長年日本で活躍しているジョアオ・パオロ・デ・オリベイラとともにSCBストックカー・ブラジル開幕戦を制したセラが、クラス2番手を0.5秒以上引き離すスーパーラップを披露した。
日本車勢は3GTレーシングの14号車、15号車レクサスRC F GT3がクラス3、4番手の好位置からスタートすることに。今戦は合計4台となったアキュラNSX勢は、69号車NSXを走らせるHART(ホンダ・オブ・アメリカ・レーシング・チーム)のクラス8番手が最上位となった。
全43台が出走するセブリング12時間の決勝は、17日10時40分(日本時間23時40分)にスタートが切られる。