ジョン・サックレーの写真集『My Room 天井から覗く世界のリアル 55ヵ国1200人のベッドルーム』が本日3月16日に刊行された。
ジョン・サックレーは南アフリカ生まれのフランス人映画監督・写真家。これまでにソニーやコカコーラ、 EUなどのCM制作を手掛けたほか、2010年より世界中の18歳~30歳のベッドルームを撮影するプロジェクト『My Room Project』を開始。6年間にわたって世界55か国1200人のベッドルームを撮影し、2017年に写真集『My Room Project Portrait of a generation』をフランスで出版した。
『My Room 天井から覗く世界のリアル 55ヵ国1200人のベッドルーム』は同著を邦訳したもので、84人の寝室の写真とインタビューを掲載。全て部屋の中央にいる被写体が、天井から吊るされたカメラを見上げるという同じアングルで撮影されており、多様な人種やバックグラウンドの人々の写真を通してそれぞれの格差や夢、矛盾や歴史といった「世界の違い」をあぶりだしている。
都築響一は同書について「カメラは天井、だからみんな上を向いている。それが彼らの気持ちのようにも見えるのだ」 とコメント。また東浩紀は「世界は多様だ。けれど見上げる顔はみな驚くほど似ている。それこそが『人間』なのだ」と述べている。また小島秀夫は「あらゆる壁や天井、偏見を取り払った、来たるべき『OUR WORLD』を、“アート”という魔法で魅せてくれる」と称賛している。
■都築響一のコメント
カメラは天井、だからみんな上を向いている。それが彼らの気持ちのようにも見えるのだ。
■佐々木俊尚のコメント
食い入るように見た。さまざまな秘密は、ひそかに暮らしの細部に宿っている。
■東浩紀のコメント
世界は多様だ。けれど見上げる顔はみな驚くほど似ている。それこそが「人間」なのだ。
■小島秀夫のコメント
部屋には、その人の生い立ちや嗜好、思想が詰まっている。そこを俯瞰すれば、時代や民族までもが見えてくる。「My Room」は、あらゆる壁や天井、偏見を取り払った、来たるべき「OUR WORLD」を、“アート”という魔法で魅せてくれる。
■中川和彦のコメント
見上げる若者の笑顔が世界の多様な価値観を認めているようだ。