ルノーF1が今年導入した“ブロウンリヤウイング”の合法性が議論を呼んでいるが、FIAはこれを問題視しておらず、エキゾーストのレイアウト変更を指示するつもりがないことが分かった。しかし違法な使い方がなされていないかどうかをシーズンを通して監視していくという。
2018年プレシーズンテストでルノーは排気ガスを直接リヤウイングに吹き付けるような、上向きの排気管を導入してきた。
現在のF1ではウイングに排気を吹き付けるようなデザインを阻むための規則が導入されており、ライバルたちからはルノーのエキゾーストのレイアウトを疑問視する声も出ていた。
しかしF1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、規則に則ったデザインであると語ったとイタリアのAutosprintが伝えた。ただしホワイティングは、排気ガスをより有効な形で吹き付けるためのエンジンモードを使用することは許されないと付け加えている。
「ルノーがこれによって得られるアドバンテージはほんのわずかなものである。問題はないと私は考える。エンジンを正常でない、おかしなモードで動かすことがない限りはね」とホワイティングは語った。
「ウイングに対して排気ガスがある程度の影響をおよぼすことは認めなければならない。以前からそういう効果は見られた。2012年と2013年にはその効果が非常に大きかったが、2014年に排気ガスからの影響をなくすための規則を定めた」
「(効果は)小さいものでなければならない。我々は状況をコントロールしていく必要がある。最小限に抑えるために対処する必要があるのかどうか、シーズンのなかで判断していく」
「重要なのは、彼らがエンジンマッピングにおいておかしなことをしないことだ」