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働く女性の6割「出世するほど結婚相手が見つかりにくくなる」 役職がある女性では7割超に

2018年03月16日 14:31  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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日本FP協会は3月15日、「働く女性のくらしとお金に関する調査」の結果を発表した。調査は今年2月にインターネットで実施し、20~50代の就業女性1200人から回答を得た。

働くことへの意識を聞くと、「外に出て働いていたい」が60.0%で、「家庭のことに注力していたい」(40.0%)を上回った。「外に出て働きたい」を年代別に見ると、20代が47.7%、30代が56.3%、40代が63.7%、50代が72.3%と年代が上がるほど増加している。

子どもの有無別にみると、子どもがいない人は「外に出て働きたい」が56.7%なのに対し、子どもがいる人では66.8%となった。

夫が転勤になったら7割が「退職する」 仕事と育児との両立は半数が「無理」と回答

働き方に対する意識を聞くと「働くなら、バリバリ働きたい」(34.3%)より、「働くなら、ゆるく働きたい(家計の足しになる程度)」(65.8%)の方が多かった。"バリキャリ志向"より、"ゆるキャリ志向"の人が多数派となった。

未婚者(610人)に"結婚と仕事"に関する意識を聞くと、「結婚後も仕事を続けたい」が71.0%。しかし70.7%が「結婚後は仕事の量を減らしたい」と回答している。

またキャリアアップの婚活への影響については「女性は出世するほど、結婚相手が見つかりにくくなると思う」が64.3%。役職別にみると、役職についていない人が66.7%なのに対し、役職についている人では74.3%と4人に3人の割合となった。

全回答者に夫が転勤になった場合、今の職場を退職するか否かを聞くと、「退職する」が67.4%。仕事と子育ての両立については、54.7%が「現在の仕事を続けていると両立は無理」と回答している。

出産とキャリア形成については「育休の取得は、キャリア形成にマイナスの影響があると思う」が65.8%、「出産するときは、今の職場を退職すると思う」が49.0%。まだまだワーキングマザーに優しい社会とは言い切れないのが現実といえそうだ。

3割は「夫が望むなら専業主夫になってもいい」

既婚女性(489人)に、夫にもっと家庭で頑張って欲しいことを聞くと、1位は「食事の片づけ」(35.8%)だった。次いで「整理整頓」(31.5%)、「お風呂の準備」(30.9%)、「ゴミ出し」(30.1%)、「居室の掃除」(27.0%)と続く。

結婚後、夫が望むなら専業主夫になってもいいか否かについては、否定派が67.8%。肯定派の3割強に理由を聞くと、「いろいろな家庭があってもいいと思うから」(54.7%)が最も多く、以降「家事・育児も立派な仕事だと思うから」(28.0%)、「夫は仕事・妻は家庭という時代ではないと思うから」(27.7%)という声が多かった。

"女性の活躍推進"や"働き方改革"で実現して欲しい取り組みを聞くと、最も多いのは「有給休暇の取得促進」(40.6%)。2位以降、「賃上げ促進」(34.0%)、「同一労働同一賃金」(25.5%)、「いわゆる"働き損"の解消(配偶者控除の見直しなど)」(22.7%)、「副業の解禁」(21.2%)が上位に挙がった。

雇用形態別にみると、正規社員・職員の3位に「産休・育休の取得促進/拡充」(22.9%)が入っている。派遣社員・契約社員は1位が「同一労働同一賃金」(45.0%)。アルバイト・パートタイムでは扶養を意識して働く人が多いことから「"働き損"の解消」(28.9%)が3位となっている。