江崎グリコは3月15日、社会人のストレスに関する調査の結果を発表した。調査は昨年12月にインターネットで実施し、一般企業で働く18~69歳の社長150人、管理職300人、新入社員150人の計600人から回答を得た。またエリア別にも集計している。
仕事上で最もストレスを感じているのは、新入社員。特に「長時間労働が是正されないと感じたとき」(82.8%)や「22時を過ぎての残業」(81.4%)で感じる人が多い。
一方、社長は、新入社員や管理職に比べると低めだが、「やたら宛先が多いメールが来たとき」にストレスを感じる人は48.2%で、新入社員(28.0%)や管理職(37.5%)を大きく上回っている。
「上司からSNSが来たとき」のストレスは管理職が新入社員を上回る
仕事まわりでのストレスを聞くと、ここでも最も新入社員のストレスが高い。具体的には、約7割が「飲み会の幹事役」(73.4%)、「歓送迎会の準備が大変なとき」(72.8%)、「『一杯だけ』行こうと言われて、全然一杯だけじゃなかったとき」(69.0%)がストレスだと回答している。
会社の飲み会関係だけでなく、「居酒屋で会社の人と鉢合わせしたとき」のストレス(50.5%)も、社長(22.3%)の2倍以上と高い。さらに「通勤途中で会社の人に遭遇したとき」も59.5%。社外では職場の人と会いたくない、といったところだろう。
仕事の人間関係でストレスを感じるときを聞くと、新入社員の82.8%が「行きたくない上司との飲み会」と回答している。これについては、管理職は74.5%、社長は66.7%と役職が上がるにつれ、ストレスは減っている。
ちなみに「上司からSNSが来たとき」のストレスは、管理職(60.7%)が新入社員(56.7%)を上回っている。社長(51.5%)が一番低かったが、それでも半数以上が嫌なようだ。
社長の7割は「『おはよう!』と部下に言っても返事がないとき」がストレス
ストレスフルな新入社員だが、他にどんなことにストレスを感じるのだろうか。上位4位を見ると、
1位「『言われなくてもやっとけよ』と言われて行動したら、『勝手なことすんな』と怒られたとき」(86.1%)
2位「『分からないことは聞いてね』と言われたので聞いたら、『自分で考えろ』と言われたとき」(85.0%)
3位「失敗した理由を聞かれたので、理由を言うと『言い訳すんな!』と怒られたとき」(83.7%)
4位「上司からの意味のない説教」(83.5%)
と上司の理不尽さに強いストレスを感じることが分かった。一方、社長が最もストレスを感じるのは「会社や部署の業績が芳しくないとき」(80.3%)。役職別では新入社員よりストレスが低い社長だが、
「『おはよう!』と部下に言っても返事がないとき」(67.7%)
「部下との仲が悪くなるのではと心配になったとき」(61.9%)
「部下からタメ語を使われたとき」(61.6%)
など、部下の態度に一喜一憂していることも分かった。管理職は「部署間の調整がうまくいかないとき」(78.8%)、「上司と部下の板挟みになるとき」(72.7%)の項目が高く、同社は「いかにも中間管理職の悲哀が感じられる結果となりました」とコメントしている。