コスプレの新規受け入れを中止した千葉県立房総のむらが、受け入れ再開に向け準備をしているという。森田健作県知事と内藤敏也教育長が、今月初旬の県議会内で明らかにした。
房総のむらは、千葉県印旛郡栄町にある体験型博物館。江戸時代後期から明治時代にかけての商家の街並み武家屋敷が再現されていて、数年前から、和装や和服に限り個人のコスプレ撮影を受け入れていた。
コスプレイヤーの間では和装の撮影ができるロケ地として有名だったが、事前の申請と異なる服装での撮影や過度な露出、展示物への接触などのマナー違反が相次いだため、今年2月4日に当面の受付中止を発表していた。
施設担当者「具体的なルールは検討段階」
県知事や教育長から言及があったのは3月2日の県予算委員会でのこと。岩井泰憲議員からコスプレ受付再開時期について聞かれると、内藤教育長が
「今後は撮影時に、お客様に守っていただくべきルールをわかりやすくし、館内掲示やホームページなどで周知を徹底する。問題となるような撮影が発生しないよう充分注意した上で、4月から再開したいと思っている」
と述べた。森田県知事も、「教育委員会と房総のむらでマナー向上への最大の配慮をし、みんなが楽しく過ごせるような房総のむらにしていきたい」と前向きな姿勢を見せた。
ただ、房総のむら担当者は「具体的なルールはまだ検討段階で、決定事項は特にない」という。再開時期についても
「確定はしていないが、県も4月再開に向けて動いているので、それに合わせて準備をしていく」
と、正式な日付やルールの内容は明かさなかった。
なお、房総のむらではコスプレを「アニメ・漫画・ゲーム等のキャラクターに扮するもの」と定義している。隣接する町営施設「ドラムの里」の「コスプレの館」が行っている貸出衣裳や通常の和装は
「房総のむらの時代設定等にマッチしていることから、今まで通り入場いただけます」
としている。