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デビューショー開催へ、ギャルソン出身デザイナー富塚尚樹が手掛ける「リロト」とは?

2018年03月15日 11:03  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

富塚尚樹 Image by: FASHIONSNAP
新ウィメンズブランド「リロト(liroto)」が、東京のファッションウィーク「Amazon Fashion Week TOKYO 2018 A/W」でデビューする。「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」出身の富塚尚樹が手掛けるブランドで、舞台演出家の藤田貴大とタッグを組み、3月20日にランウェイショーを渋谷ヒカリエで開催。デビューコレクションを披露する。準備が進むアトリエで、独立の背景やブランドについて聞いた。

 富塚はフランスの「マークルビアン(MARC LE BIHAN)」で経験を積んだ後帰国し、コム デ ギャルソンに入社。主に栗原たおが率いる「トリコ コム デ ギャルソン(tricot COMME des GARÇONS)」で企画やパターンを担当していた。現在40歳の富塚は、2017年に13年勤務した同社を退社して兼ねてから望んでいた自身のブランド「リロト」を立ち上げた。
 パタンナーの経験と感性を生かし「布で遊ぶように服を作る」のが特徴。パターンからデザインを起こしたり、布を動かして立体を組む時の発見や、偶然に生まれる不思議な形をデザインコンセプトに掲げている。直線で引いたパターンにドレープを寄せて変形フォルムを作り出すなど、布と向き合って生み出されるクリエイションをベースとし、デビューコレクションではワンピースやドレスを中心にコレクションを制作した。
 デビューショーでは、衣装協力した演劇団体の「マームとジプシー」の藤田貴大が演出を担当。藤田貴大がファッションショーの演出を手掛けるのは今回が初めてで、3部構成のショーでは全28ルックの発表を予定している。ショーについては「展示会でのデビューだと広がりが期待できないと考え、思い切ってショーを行うことを決めた」とし、マームとジプシーの衣装も登場する予定。前職ではショーピースの制作にも携わっていた同氏だが「1人でやってみて初めて、これほど多くの協力があって作り上げていくものだと知った。勉強になり、楽しむこともできている」とデビューに向けた心境を話している。
 ショー後には南青山で展示会を開き、バイヤーやプレスに向けてセールスを行う。まずは国内から取り扱い店舗を増やし、「ドーバー ストリート マーケット ギンザ(Dover Street Market Ginza)」など有力店での販売を当面の目標とする。また、世界に向けてブランドを発信していくため、2~3年の間に海外でのショーデビューを目指す。
■展示会情報会場:LIVE DESIGN STUDIO 東京都港区南青山2-7-1問い合わせ先:info@neverlamp.comliroto:オフィシャルサイト業界関係者のみ入場可:2018年3月21日~3月23日 11:00 - 19:002018年3月26日~3月28日 11:00 - 19:00※バイヤー・プレス関係者は事前のアポイントが必要。一般入場可:2018年3月24日~3月26日 11:00 - 19:00