ルノー・スポール・レーシングのマネージングディレクター、シリル・アビテブールは、将来F1規則が変更された際には、ワークスチームのパワーユニットとカスタマーに供給するものに差異を設けるかもしれないと示唆した。
現在の規則ではワークスチームとカスタマーチームのエンジン性能は同一でなければならないと定められている。FIAは同一性についてさらに厳しく取り締まるべく、今年2月に、パワーユニット自体が同じであるだけでなく同じように作動させることができなければならないという技術指令書を発行した。
当然のことながらルノーは現在のパートナーであるレッドブルとマクラーレンに対して対等な供給を行うと断言しているが、将来の規則によってはそういうスタンスが変わるかもしれないと示唆した。
「レッドブルとマクラーレンのことはカスタマーというよりパートナーとみなしている。我々はすべてのチームを平等に扱うことを保証している」とアビテブールはイタリアのLa Gazzetta dello Sportに対して語った。
「だが2021年に新世代のエンジンが導入される際には、それについて改めて検討する可能性がある」
ただしルノーはレッドブルとは2018年をもって契約を終了するかもしれない。ルノー側はレッドブルの決断を今年5月までには知りたいと述べているが、ホンダへのスイッチも選択肢にあるレッドブル側は、夏の終わりまで検討したい考えだ。
「彼らとは毎シーズン、徹底的に話し合いを行ってきた。あと12カ月は契約がある」とアビテブール。
「現時点では、2019年にもパートナーであると申し上げることはできないが、提携についてできるだけ早く状況を明らかにしたいと思っている」