2018ブランパンGTシリーズ合同テスト ブランパンGTシリーズを運営するSROモータースポーツ・グループは3月13日、2018年のスプリントカップならびににエンデュランスカップのフルシーズンエントリーリストを発表した。
13日から始まるフランスのポール・リカールでの合同テスト開催にあわせて発表されたシーズンエントリーでは、週末に2回の60分レースを行なうスプリントカップに合計20台、3~24時間の長距離イベントとして行われるエンデュランスカップに合計50台のマシンが名を連ねている。
このうちスプリントカップはアウディ、フェラーリ、レクサス、ランボルギーニ、メルセデスAMGの5メーカーがプロクラスにエントリー。そのほか、BMWがプロ-アマクラス、ベントレーはシルバーカップから参戦する。
上記の7メーカーに加えてマクラーレン、ニッサン、アストンマーチン、ポルシェの4メーカーが加わり、合計11のマニュファクチャラーによって争われるエンデュランスカップではBMWとベントレーもワークスまたはワークス格チームで出場する予定だ。
『GT SPORT』とのコラボによってGT SPORT・モチュール・チームRJNとエントラント名を改めたRJNモータースポーツに加え、レクサスRC F GT3でスプリント/エンデュランスの両カップ、全戦にエントリーするエミール・フレイ・レーシングが新規参戦することで日本でもこれまで以上に注目されることが予想されるブランパンGTシリーズ。
近年のメーカー対決の場からGT3レースが本来持っていたジェントルマン向けのカテゴリー“プロ-アマレース”への回帰路線をとることを宣言しているSROでは今季、エンデュランスカップのプロクラスの台数を26台に制限しているが、このなかに入らなかった2016年王者のHTPモータースポーツはスプリントカップにもエントリーせず。シリーズから撤退、昨年も平行して参戦したADAC GTマスターズへ完全移行することとなった。
「まず、ブランパンGTシリーズをふたたび信頼してくれた各チームと11の自動車メーカーブランドに感謝したい」と語るのはSROのステファン・ラテルCEO。
「エンデュランスカップの人気は根強く、今シーズンも11のメーカーから50台のマシンを集めることとなった。第70回記念大会となるトタル・スパ24時間ではこの枠をさらに拡大し60台とする予定で、スパの前哨戦となるポール・リカールでも追加エントリーを期待している」
「スプリントカップでは昨シーズンの32台から12台減の合計20台となったが、SROとしてプロクラスエントリーの最適数と考えている“24”に近づいている点でポジティブにとらえているんだ」
「また、(昨年スポット参戦した)エミール・フライ・レーシングがレクサスRC F GT3を2台投入して、フルシーズンエントリーすることをうれしく思うよ」
2018年のブランパンGTシリーズは13~14日の2日間、ポール・リカールでの合同テストののち4月6~8日、ベルギー・ゾルダーで行われるスプリントカップ第1戦で開幕する。