2018年から耐久レースの名門チーム、ヨースト・レーシングとジョイントしてIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップに参戦しているマツダチーム・ヨースト。シリーズ最高峰のプロトタイプクラスで2台のDPiマシン『マツダRT24-P DPi』を走らせるチームは、3月14~17日に行われる第2戦セブリング12時間で2台がリタイアとなったデイトナ24時間の雪辱を目指す。
ヨースト・レーシングにとってセブリングでのレースはアウディチーム・ヨーストとして出場し、2台のアウディR18 e-トロン・クワトロでワン・ツー・フィニッシュを飾った2013年以来5年ぶりとなる。
今季マツダに加入したオリバー・ジャービスは、マルセル・ファスラー、ブノワ・トレルイエとともに1号車アウディをドライブして総合優勝を飾った当時のことを振り返り「あのときの勝利は僕にとって思い出深いものだ。アウディのドライバーとして初めてのLMP1優勝だったからね」と語った。
そんなジャービスがドライブしたマツダ77号車と僚友の55号車マツダは、1月末に開催されたデイトナでタイヤトラブル、クラッチトラブル、原因不明のバイブレーションなどのアクシデントに悩まされ、最終的に55号車マツダが車両火災によってリタイア。77号車マツダも電気系トラブルから復帰することなく日曜の朝にリタイアを喫することとなっている。
チーム代表のジョン・ドゥーナンは「デイトナでの問題はヨーロッパとアメリカ国内で事前に行った合計14日間のテストでは現れなかったもので、まったく予期していなかった」と語った。
「その後、我々はセブリングでの合同テストで、デイトナで発生したトラブルを検証することができた。テストでも一部不運に見舞われたが、うつむいている時間はないんだ。問題解決に向けてグループを再編成しながら次のイベントへの準備を進めていく」
「我々の目標はまったく変わっていない。勝利だけを目指し一日でも早くマツダブランドのボードに良いニュースを掲げたいと思っている」
また、ドゥーナンはヨーストの豊富な経験がマツダにとって残りのシーズンの助けになると考えており、次のように述べた。
「彼らはレースの勝ち負け、プロジェクトの失敗と成功、それらすべてを経験している。そのような豊富な経験をもつからこそ、物事に柔軟に対応することが可能だと彼らは私に教えてくれた」
「我々はヨーストの持つ成功のプロセスをチームに還元させることで、残るシーズンの結果につなげていきたいと考えている」
マツダチーム・ヨーストにとって2戦目となるIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第2戦セブリング12時間レースは3月14~17日、セブリング・インターナショナル・レースウェイで開催される。