ABBフォーミュラE選手権に参戦するDSオートモービルは、2018年末に開幕する第5シーズンに投入する新型マシン『DS E-TENSE FE19』を公開した。
2018/19年に開催されるフォーミュラE第5シーズンは、“バットモービル”風の第2世代シャシーが投入され、バッテリー容量も増加。レース中の車両乗り換えが廃止される。また、このシーズンからはニッサンがワークス参戦することでも話題だ。
PSAグループに属するDSオートモービルは2015/16年の第2シーズンからフォーミュラEに参戦。今季はDSヴァージン・レーシングとしてサム・バード、アレックス・リンの2名を起用している。
2018年末の第5シーズンに向けて、DSオートモービルのパフォーマンス部門、DSパフォーマンスは2016年9月から開発作業を開始。ドライバーと380kgのバッテリーを含んだ車体総重量を900kgとするべく、開発を進めたほか、電子制御のブレーキシステムを核とする新たなエナジー・リカバリーシステムの開発にも取り組んできたとのこと。
パワートレインはこれまで3シーズンで培ってきた経験を生かして一新。『DS E-MOTOR 19』と名付けた新モーターに専用開発のエナジー・リカバリーシステム、トランスミッション、クーリングシステムなどを組み合わせる。
DSパフォーマンスのディレクター、クサビエ・メステラン-ピノンは「来シーズン、フォーミュラEは大きな進化を遂げる。パワートレインは最大250kWの出力を持ち、バッテリー容量は54kWhになるんだ」と述べた。
「DS E-TENSE FE19のドライバーは、この高出力モーター・大容量バッテリーの恩恵をフルに享受するだろう。そして、これらはフォーミュラEによって電気自動車技術が飛躍的進歩を遂げたからだ」
「そしてDSブランドの顧客にも、フォーミュラEで得た技術を還元することができるはずだ」