マクラーレンのフェルナンド・アロンソが、F1プレシーズンテストでトロロッソ・ホンダは非常に順調だったと認めながらも、シーズンが始まるまでは評価を下すのは控えたいと語った。
今年、マクラーレンはルノーと、トロロッソはホンダと組み、パワーユニットパートナーを交換する形になった。昨年トラブルが多発したホンダはこの冬のテストでは高い信頼性を示し、トロロッソは8日間の走行距離ではメルセデスとフェラーリに次ぐ3位だった。
一方マクラーレンは日々、問題の対策に追われ、走行距離は10チーム中、最下位だった。
しかしアロンソは、トロロッソ・ホンダのパフォーマンスについてはグランプリでの走りを見るまでは評価を控えたいと述べている。
「彼らのウィンターテストはうまくいったね。開幕戦のオーストラリアでどうなのか注目しよう。トップ5の位置を争うようなら、拍手を送りたい」とアロンソはスペインのOnda CeroとRadio MARCAが行ったインタビューにおいてコメントした。
「でもそうなるとは思わない。実際のレースでどうなのかが重要だ。パフォーマンスと信頼性を見る上で、テストと実戦は状況が違う。今年は3基のエンジンで21戦を戦わなければならないんだ」
ホンダとの関係には「一切問題はなかった」と主張するアロンソは、一方で、マクラーレンがルノーへとスイッチしたのは正しい判断だったと主張している。
「僕らはマクラーレン・ホンダというエキサイティングなプロジェクトに着手した。彼らには競争力の高いマシンを作り出す力があった。最初の年は適応の一年になると予想されていたが、その後の2年も状況はよくならなかった」
「ルノーに変更したことに僕らは満足している。去年と比較して4秒速くなったんだ」
アロンソはテスト最終日に1分17秒784という、8日間全体における3位にあたるタイムを記録。これは2017年プレシーズンテストでのマクラーレンのベストタイムより、3.564秒速いものだった。昨年のテストと比較したタイム向上という面ではマクラーレンが首位に立っている。
「(今シーズンについて)悲観的になる理由は一切ない」とアロンソは言う。
「マクラーレンはF1史上最も素晴らしいチームのひとつだし、ルノーも最高のエンジンマニュファクチャラーのひとつだ。(ルノーを搭載した)レッドブルは去年3回勝っている。だから前向きに考えている」
「メルセデス、フェラーリ、レッドブルがトップ3を占める。その下は不透明だ。マクラーレン、ハース、ルノー、フォース・インディアが争うかもしれない。僕らはまずそのチームと戦い、それからトップ3に近づきたい」