2018年のMotoGPが3月16日からカタール・ロサイル・インターナショナル・サーキットで開幕。最高峰クラス唯一の日本人ライダーとして挑む中上貴晶は、開幕戦を前にどのような心境でいるのか。
最高峰クラスへの日本人ライダー参戦は、現在ホンダHRCのテストライダーを務める2014年の青山博一以来4年ぶりとなる。中上はホンダのサテライトチーム、LCRホンダ・イデミツに所属しMotoGPクラスを戦っていく。
MotoGPは、バレンシア、セパン、タイ、カタールと4回のオフィシャルテストを終え、3月16日から始まる第1戦カタールGPで開幕を迎える。
4回のオフィシャルテストでは「テスト毎にバイクの理解が深まっているというのも感じているし、少しずついろんなことにトライしました」と中上は次のようにテストを振り返る。
「まだMotoGPマシンの乗り方は出来ていない部分が少しあるのですが、それはレースを重ねていけば前進できると思っています」
「開幕前最後のカタールテストでは2日目と3日目に転倒がありました。特に3日目の転倒が響いてしまって、最後のまとめがうまくはいかなかったのですが、プログラムは着実に消化しています」
「まだまだ速くならないといけないし、やらないといけないことはたくさんあるのですが、ケガなく無事に開幕戦を迎えることができるのはすごくうれしいです」
開幕戦カタールGPでの目標について聞くと、中上は「トップ10に入っていければ嬉しいです」と語る。
「もちろん簡単なことではありません。ライバルはみんな速いですし、すごいレベルが高いところに来たと感じることが多々あります」
「まずは開幕戦をトップ10で終えたいです。テストだけではわからない部分もあるので、レースウィークを通していろいろなことを吸収していきたいです」
いよいよ幕を開けるMotoGP2018年シーズン、MotoGPライダー中上貴晶としての戦いが始まる。