ハースF1チームは、バルセロナでのプレシーズンテストで安定感のある速い走りを見せ、2018年のF1におけるダークホースとして浮上した。
パドックの関係者に"白いフェラーリ"とも呼ばれるハースのVF-18は、カタルニア・サーキットにおいてトラブルなく2週間のテストを行なった。ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンは新マシンのペースを引き出し、全般的に印象的なパフォーマンスレベルを達成した。
先週バルセロナに姿を見せた元F1ドライバーのアレクサンダー・ブルツは、ハースのマシンの優れたスピードと挙動を目にし、感銘を受けたという。
「ハースには強い印象を受けた。昨年のフェラーリと同じように優れたマシンのようだ。そのマシンがどれくらい優れていたかは誰もが知っている。それに燃料積載量がどうであっても、ハンドリングはとても良いようだ」とブルツはSpeed Weekに述べた。
関係者を通してハースの活動を詳しく知るもうひとりの人物は、やはり元F1ドライバーで、ケビン・マグヌッセンの父親でもあるヤン・マグヌッセンだ。
ケビンは先週木曜日に、難攻不落のフェラーリのセバスチャン・ベッテルに次ぐ2番手のタイムを記録した。彼はVF-18のポテンシャルについて、父親のヤンに長所ばかりを話したようだ。
スチュワートのドライバーを務めた経験を持つヤンは「テストによって、チーム全体に自信がみなぎったことが想像できる」と語った。
「ケビンによるとマシンの感触は良く、彼にとても合っているということだ。チームは前進を遂げたと話していた」
「だが他のチームと比べるとなると、推測するしかない。トロロッソ、ハース、ウイリアムズ、マクラーレン、ルノーがおり、このグループのなかでどの位置に自チームが位置しているのかを知るのは難しい」
「しかしチームもケビンも楽観的だ。彼らはこれからメルボルンに向かうから、そこで序列が明らかになるだろう」