2018年のMotoGPに参戦するKTMは3月12日、2018年シーズンの参戦体制発表会を実施し、2018年仕様のマシンカラーリングを公開した。
2017年にMotoGP最上位クラスへのフル参戦を開始し、マニュファクチャラーズランキング5位を獲得したレッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング。今シーズンもブラッドリー・スミスとポル・エスパルガロのふたりを起用し、シリーズチャンピオン獲得に挑む。
またシリーズ数戦では、テストライダーのミカ・カリオもワイルドカード参戦。3台目のKTM・RC16を操る。
12日に行われた発表会はザルツブルク空港に併設されているレッドブル所有の展示施設“ハンガー7”で行われ、1月末のセパンテストで負傷し、テストを一部欠席したエスパルガロを含めた3人のライダーが顔を揃えた。
「体調は、先週のカタール(公式テスト)の時よりはるかによくなっている。しっかり休息を取ることもできたし、トレーニングもして準備は整えた」とエスパルガロ。
「テストを欠席せざるを得なかったけど、KTMやブラッドリー、ミカたちがマシンの開発を続けて大きな進歩を遂げた」
「KTMでMotoGPを戦っていく上で面白いのは、シーズンの最後にどのポジションを争っているのか想像がつかないことなんだ。去年の(開幕戦)カタールGPでは最後尾だったけど、シーズンの終わりにはトップ10まで食い込んだんだ」
「参戦初年度でここまで成長したチームはほかにないと思っているよ。今年はトップ10争いのポジションからスタートすることになるだろうけど、最終的にどのポジションを争っているかは見当もつかない。トップ6に食い込むかもしれない。もちろん個人的には、それ以上のポジションを争っていたいけどね」
またスミスも「僕たちは(プライベートテストも含め)14日間のテストをこなした。周回を重ねてマシンへの理解度も深め、改良も重ねた」と述べている。
「もちろん、マシンの改良に終わりはないけどね。とにかく万全の体制でシーズン開幕を迎えられることをうれしく思うよ」
2018年のMotoGPは3月16~18日の第1戦カタールGPで開幕。ここでKTMのMotoGP最上位クラス2年目の戦いが幕を開ける。