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五反田が変わる、東急電鉄の新商業施設「池上線五反田高架下」が開業

2018年03月12日 21:42  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

STYLE-B Image by: FASHIONSNAP
東急電鉄が3月13日、池上線五反田駅から大崎広小路駅にかけての約230メートルにわたる高架下エリアを新商業施設「池上線五反田高架下」としてオープンする。開業に先駆けて、報道関係者向けに内部が公開された。

 「池上線五反田高架下」は「URBAN EXPERIENCE」をコンセプトに、谷尻誠と吉田愛が率いるサポーズデザインオフィスが施設デザインを担当。サポーズデザインオフィスが手掛けた広島県尾道市の自転車関連の複合施設「ONOMICHI U2」からインスピレーションを得ており、開発担当者は同施設について「同じ自転車という切り口で、さらに働き方やライフスタイルも提案できたら」と話す。各店舗の個性を活かしたファサードを採用した「中目黒高架下」に対して、統一したデザインコンセプトの店舗に仕上げることで人通りが少なく暗い印象のあった同エリアに明るさを取り入れ、人の回遊性を生み出していくという。築90年の高架橋を耐震補強した太めの柱をデザインとして活かし、柱をあえて見せたり、天井をガラス張りにすることで奥行きや広さを出す工夫がされている。

 施設内には、近年注目されている「コト」提案を行う店舗を中心に計5店舗をオープン。ライフスタイル提案型サイクルショップ「スタイルビー(STYLE-B)」では、自転車販売をはじめ、修理、室内駐輪スペース、シャワールームなどを展開し、駐輪スペースは登録制で月額1万8,500円。シャワーやバスタオルが使い放題となる。店内には、ドーナッツ専門店「ドーナッツプラント(DOUGHNUT PLANT)」と、都内で10店舗展開する八百屋「旬八青果店」が併設される。

 このほか、同社の高架下では初となる醸造所兼クラフトビールバー「RIO BREWING & CO. 東京醸造所」や、熟成肉を使用したメニューを提供する「ブッチャー エヌワイシー ユナイテッド(BUTCHER NYC UNITED)」、シチリア地方のB級グルメをそろえた「ペーリ ペーリ(Tavola calda Peri Peri)」、五反田エリア初出店のやきとん・もつ焼き屋「木々家 六号店」が並ぶ。

 今回の開発を通して「五反田の東側は歓楽街的なイメージが強いが、西側からも違う切り口で『五反田って面白いよね』って捉えてもらえるような場所にしていきたい」と開発担当者は話す。東急電鉄では、今後もさまざまな地域の高架下開発に着手していくという。

■池上線五反田高架下
開業日:2018年3月13日(火)
住所:東京都品川区西五反田1-22-4ほか
敷地面積:1,347,91平方メートル
延床面積:889,33平方メートル