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BMW Team Studie、M4 GT4の2台体制で「新たな挑戦」ブランパンGTアジアへ挑む

2018年03月12日 14:12  AUTOSPORT web

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ブランパンGTシリーズ・アジアに挑むBMW Team Studie。カラーリングとチーム体制がお披露目された
3月12日、2017年までスーパーGTに参戦していたBMW Team Studieが、東京・お台場のBMW GROUP Tokyo Bayで、2018年から新たに挑戦するブランパンGTシリーズ・アジアに向けた参戦体制発表会を行った。

 スーパーGTではGOODSMILE RACINGとのコラボでBMW Z4 GT3を走らせ、2014年からはBMWジャパンとのコラボレーションでGT300に参戦を続けてきたBMW Team Studieは、2018年から新たな活動の場として、17年から開催されているブランパンGTシリーズ・アジアに参戦することになった。

 チームのニューウェポンとなるのは、BMWモータースポーツが開発したGT4規定のレーシングカー、BMW M4 GT4だ。すでに富士スピードウェイでテストも行っており、高い信頼性を披露したほか、ラップタイムも昨年のブランパンGTアジア富士戦を大きく上回るものを記録した。

 そんなBMW Team Studieが挑む2018年シーズンに向け、チームは昨年同様BMW GROUP Tokyo Bayで体制発表会を行った。チームを率いる鈴木康昭代表は、今季マシンをGT4にスイッチする理由、そしてブランパンGTアジアに挑戦する理由を語った。

「理由はふたつです。ひとつはすでに、ヨーロッパではGT3とGT4の“逆転現象”がはじまっており、今後メジャープレイヤーになることが約束されていることです。そのGT4カテゴリーに、アジアでいちばんの自動車先進国である我が日本が、どこよりも早くアジアに向けて本格参入したい、という点です」と鈴木代表。

「もうひとつは、BMWがこのGT4カテゴリーの沸点に合わせて、新しいM4 GT4というレーシングカーを作ってきた、という点です。M4というクルマはBMWにとっても、Studieにとっても、Mモデルの中枢にあたる最重要モデルです」

「M4のなかでもフラッグシップポジションを担うM4 GT4で、『どうしてもアジアで誰よりも先にモータースポーツ活動をしたい』という気持ちは、これまでの経験上直感的なものでした。そんな思いを1ミリもぶれることなく、ともに新しいチャレンジを決断いただいたBMWジャパン様には、この場を借りてあらためて御礼申し上げます」

 鈴木代表のあいさつに続いて、これまで正式には発表されていなかったドライバーラインアップが発表された。ブランパンGTアジアのGT4カテゴリーは、ドライバーカテゴライズでアマチュアに該当する“ブロンズ”しか起用することはできないが、それでも非常に強力なラインアップが組まれた。

 1台は、木下隆之と砂子塾長という大ベテランコンビ。実績としてはブロンズではないが、近年のレース成績や50歳を越えるとランクがひとつ下げられることもあり、GT4では“反則級”のコンビとなった。もう1台は、ビジネスマンでもある浦田健と、イバン・チンというふたりがドライブする。

 また、カラーリングは2017年のM6 GT3にも採用された、芸術家フランク・ステラのアートカーの模様を踏襲。これにMストライプが入る美しいものとなった。

「モータースポーツに精通している人ほど、今後のGT4カテゴリーの躍進はご同意いただけると思いますが、それでもまだまだアジア、そして我が日本では聞き慣れないカテゴリーのGT4だと思います」と鈴木代表。

「しかし、まるで1980年代後半の世界中が熱狂したDTMドイツツーリングカー選手権のときと同じく、ほぼ市販車と同じスタイルのレーシングカーは、よりたくさんのお客様を惹き込む魅力にあふれていると信じてやみません」とGT4カテゴリーの発展を予測する。

 今季のブランパンGTシリーズ・アジア全体のなかでも注目の存在になるのは間違いないBMW Team Studie。美しいカラーリングのM4 GT4が、シリーズを大いに盛り上げそうだ。