3月11日、鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デーのなかで行われた『オープニングラップ』で2018年シーズンへのスタートが切られた全日本スーパーフォーミュラ選手権。そのトップチームのひとつであるDOCOMO TEAM DANDELION RACINGは、今季からカーナンバーを『5』と『6』に変更したが、チームの歴史と関係をひもとくと理由を理解することができる。
兵庫県に本拠を置くDOCOMO TEAM DANDELION RACINGは、長年携帯電話大手のNTTドコモがパートナーとしてチームを支えており、これまでも高速でレースを戦うマシンとの通信実験をともに行ったりと、スポンサー以上の関係性で結ばれている。2017年にはNTTデータやNTTとともに、LTEネットワークを活用して、ドライバーの生体情報を計測する共同実証実験も開始した。
そんなDOCOMO TEAM DANDELION RACINGは、これまでF3やJTCC全日本ツーリングカー選手権などで戦い、1999年からは当時のフォーミュラ・ニッポンに参戦した。JTCC~Fニッポン時代の2002年まではカーナンバーは『68』を使用し、それ以降はチャンピオン獲得年の翌年に『1』と『2』を使用した以外は、ずべて『40』と『41』を使っている。
そして、2017年12月に行われたスーパーフォーミュラのエンジンメーカー/ルーキードライバーテストから、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGはマシンに『>>5G』のロゴを入れ始めた。これは、NTTドコモが2020年のサービス提供開始をめざして研究開発に取り組んでいる第5世代移動通信システム『5G』のロゴだ。つまり、今季から使用を開始した『5』と『6』は、5Gに由来しているというわけだ。