3月11日、鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デーのなかで、全日本スーパーフォーミュラ選手権の2018年開幕を告げる『オープニングラップ』が開催され、2018年シーズンにエントリーしている19台のうち、18台のマシンがデモレースを行った。
例年、公式テストに先立ち鈴鹿ファン感謝デーのなかで行われるスーパーフォーミュラのデモレース。グリッドキッズとともに登場した参加ドライバーたちと中嶋悟会長がグランドスタンド前でファンに向けてあいさつを行い、その後ピットウォークからグリッドに並ぶマシンに乗り込みスタートしていった。
午前のプラクティスは走行したものの、その後残念ながら体調不良となってしまった国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)をのぞく18台がスタートした『オープニングラップ』だが、ポールポジションは2017年チャンピオンの石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)。
2番手グリッドにはルーキーの福住仁嶺(TEAM MUGEN)、3番手には小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、4番手には松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がつけた。
13時24分にフォーメーションラップのスタートが切られ、7周にわたるデモレースが幕を開けたが、スタートで福住がミス。それにつられたか、後方でも少々混乱が見られた。
一方、ホールショットを決めたのは石浦で、その石浦、そして福住、可夢偉、松下、ローランドの順でオープニングラップを終える。その後2周目には福住が石浦に代わってトップに、翌3周目にはホームストレートで可夢偉が福住をオーバーテイクし貫禄を見せると、さらにスーパーフォーミュラ新鋭の松下がその可夢偉をかわして先頭に浮上するなど、ドライバーたちはトップを奪い合いながら周回を重ねていった。
最終ラップにはトップを走行していた松下が最終コーナーでディフェンディングチャンピオンの石浦に交わされ、石浦がトップでチェッカー。松下、可夢偉、福住、ローランドがそれに続き、開幕戦に先立って行われたデモレースは幕を閉じた。
4月21~22日に行われる開幕戦も鈴鹿の地で行われるスーパーフォーミュラ。2018年シーズンのレースの期待感を高めるデモレースとなった。