鈴鹿サーキットで行われた決起集会に登壇したスーパーフォーミュラと全日本ロードJSB1000クラスの選手たち ホンダは3月10日、鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権と全日本ロードレース選手権のドライバー、ライダーたちが集う決起集会を開催。2018年シーズンのチャンピオン獲得を誓った。
2017年、スーパーフォーミュラではピエール・ガスリー(TEAM無限)を起用し、最終戦までチャンピオン争いを演じたホンダ。最終的には0.5ポイント差で王座には届かなかったものの、ランキング2位につけた。
二輪レースの国内最高峰である全日本ロードのJSB1000クラスでは、高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)がシーズン中盤以降は優勝こそ逃したものの、開幕2連勝などを含めて確実にポイントを重ね、自身初の最高峰クラスチャンピオンを獲得した。
迎える2018年シーズン、スーパーフォーミュラでは松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、福住仁嶺(TEAM無限)という、これまでFIA F2(旧GP2)で腕を磨いてきたドライバーを起用。山本尚貴(TEAM無限)や野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)といったベテランドライバーとともに悲願のチャンピオン獲得を目指す。
JSB1000では、ワークスチームであるチームHRCを10年ぶりに復活。昨年チャンピオンを獲得した高橋を起用して、シリーズ連覇に挑む。
決起集会に登場したホンダの山本雅史モータースポーツ部長は「今年はJSB1000で連覇を目指し、なおかつ、スーパーフォーミュラではヨーロッパ帰りの若手である松下、福住を含めてチャンピオンを狙えるよう、全員で取り組んでいきたいと思います」とコメント。
チームHRCに移籍し、シリーズ連覇に挑む高橋は「チームHRCは“最強”のイメージが自分の中にもあります。その名を汚さぬよう、連覇を目指して全力で頑張ります」と意気込んだ。
■「松下、福住はルーキらしからぬ熱い走りを」
続いて登壇した佐伯昌浩スーパーフォーミュラ・プロジェクトリーダーも「今年はそうそうたるメンバーが揃いました。新たに加わった松下選手、福住選手には海外での経験を生かした、ルーキーらしからぬ熱い走りをみせると思います」と述べている。
「SF14(採用から)5年目となり、ベテランドライバーはクルマのこと、タイヤのことを熟知していると思います。ホンダとしても全力でエンジン開発とチーム支援を行ってまいります」
「今年こそ、このメンバーのなかからチャンピオンを出し、ホンダファンに喜んで頂けるよう頑張ってまいります」
スーパーフォーミュラデビューとなる松下は「まだまだ未知なものが多いですが、今後のテストなどを生かしていきたいです」とコメント。福住は「今シーズンはSFとF2のダブルエントリーで忙しくなりますが、経験値を得てしっかり結果を残せるようにしたい」とシーズンへの展望を語っている。