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ヤマハ、2018年のJSBを戦うYZF-R1をアンベイル。20周年記念カラーでタイトル奪還に挑む

2018年03月10日 20:41  AUTOSPORT web

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鈴鹿ファン感で2018年シーズンのカラーリングをお披露目したヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム
3月10日から鈴鹿サーキットで開催されている「2018 モータースポーツファン感謝デー」で、全日本ロードレース選手権JSB1000クラスに参戦するYAMAHA FACTORY RACING TEAMがヤマハYZF-R1の新たなカラーリングをお披露目した。

 2018年シーズンのヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームは、2017年に続き中須賀克行と野左根航汰を継続起用。ふたりは吉川和多瑠監督指揮のもと全日本チャンピオン奪還に挑む。

 お披露目されたマシンは、YZF-R1が1998年の発売から20周年を記念したカラーリングに。1998年の初代モデルに採用した『YZF』と『R1』のロゴや、YZF-R1の20周年記念ロゴなどを配置した、初代モデルを彷彿とさせるデザインとなっている。

 マシンアンベイルには、辻幸一MS開発部長と堀越慶太郎MS戦略部長も登場。辻氏はお披露目イベントで次のようにコメントした。

「ワインディングロードNo.1という形でYZF-R1を開発してきましたが、2015年にフルモデルチェンジをするにあたり、サーキット最速という形で新しく開発し、今に至っています」

「以降、世界各国で大きな成績を収め、全日本ロードレースや鈴鹿8耐で中須賀選手と野左根選手の活躍もあって、今も新しい記録を更新しつづけているところです。この20周年をひとつの節目とし、10年、20年とYZF-R1の価値をみなさんに伝えていきたいと思います」

 2018年シーズンは王座奪還に挑む中須賀。YZF-R1に対する思いをこう語る。

「JSB1000にデビューする前は、GP250に参戦していましたが、いつかはYZF-R1でレースしたいと考えていました。当時、僕らの世代のライダーにとってヤマハ直系チームのR1でレースをすることは大きな目標だったのです。だからこそ、すべての原点となる初代のロゴが入っているR1を見たときは、20年の歴史を背負って走るということで、身の引き締まる思いがしました」

「僕は2006年にヤマハトップチームのライダーになりましたが、ヤマハのフラッグシップであるR1の名を汚さぬよう、自身も世界最高のR1ライダーを目指して全日本や鈴鹿8耐を戦ってきました。こうして全日本では7回のチャンピオン、鈴鹿8耐では3回の優勝を獲得し、自分が世界最高のR1ライダーであると自負しています」

「昨年はチャンピオンを逃してしまいましたが、この大きな節目をR1ライダーとして迎えられ、また強力なライバルも全日本に復帰し、リベンジには絶好の舞台が整いました。必ずやタイトルを奪還しR1の歴史にチャンピオンをまた一つ加え、サーキットNo.1を印象づけられるようなシーズンにしたいと思います」

 2017年シーズンは世界耐久選手権(EWC)に参戦しながらJSB1000を戦った野左根。2018年シーズンはJSB1000に集中し、自身初のタイトル獲得に挑む。

「僕が生まれたのが1995年、YZF-R1の誕生は1998年ということで、初代R1についての知識は少ないのですが、中須賀選手が僕の目の前で残してきた成績の通り、R1は全日本最強のバイクというイメージがあります」と野左根。

「2018年型R1は、その原点となった初代モデルのロゴなどが反映されており、20年もの歴史があり、そこで積み上げてきたものが凝縮されたマシンであるとの理解を深め、改めてすごいマシンでレースをしていると認識しました」

「僕自身は、2014年からJSB1000に参戦を開始し、昨年からはヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームでR1とともにシーズンを戦い、JSB1000初優勝を果たしました。今年は、ライバルもさらに強力になり、最強のR1ライダーである中須賀選手がいるなかで、20年の歴史とその名に恥じないレースをしなければなりません」

「そして、中須賀選手がR1最強を世の中に知らしめたように、僕もそれを継承していくライダーとしてさらに上を目指していくとともに、チャンピオン獲得に向けてがんばります」