佐藤麻優子の個展『生きる女』が3月24日と25日に東京・原宿のVACANTで開催される。
1993年に東京で生まれた写真家の佐藤麻優子。作品を発表するかたわら、ginzamag.comでの撮影や、レコードジャケット、映画のポスターなども手掛けている。2016年に『第14回写真「1_WALL」展』でグランプリを受賞。2017年に東京・銀座のガーディアン・ガーデンで個展『ようかいよくまみれ』を開催している。
今回の展覧会では「女性性」をテーマに女優の安達祐実やモデル、友人らを撮影した新作を展示。会場構成とグラフィックはアートディレクターの千原徹也(れもんらいふ)が担当した。
また会期中には19歳の写真家の石田真澄、千原徹也、イラストレーターで映像作家の大島智子をそれぞれゲストに招いたトークイベントを開催する。
■佐藤麻優子のコメント
わたしは女の人の存在が好きです。
それは、自分が女性性として生きているけれど、よくわからないからだと思います。
女の人は、見ても、触れても、掴みきることができなくて、やわらかい身体はある意味ではものすごく硬い壁のように感じます。
姿形からは掴みきれない女の人を、その姿形のままに撮りました。
それは自分の美しいと思う目線でもありました。
性差が曖昧にもなり、しかし相変わらずはっきりともしている現代で、女性性として生きている人がどんなことを考えているのかどんな姿をしているのか、見たくて、知りたくて、
写真にして話を聞きました。
性別があることでおもしろいと感じることももちろんあるけれど、性なんて概念がない世界もいいのかもしれないと、わたしは生きていて思うことがあります。