レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドは、バルセロナ-カタルニア・サーキットでのF1テスト最終日、4位となるタイムを記録して開幕前の走行スケジュールを終えた。
空力面の作業、ロングラン、ミディアムタイヤに大きく重点が置かれたこの日、リカルドは92周を走行した。チームはいくつかの変更を施すためにガレージで1時間半の作業を行い、セッション終了直前にリカルドをスーパーソフトタイヤで送り出した。
リカルドはすぐに変更に順応し、1分18秒327を記録した。これはフェラーリのキミ・ライコネンによるトップタイムから約1秒差のタイムだが、ライコネンは最も軟らかいハイパーソフトタイヤを午前中の走行で使用してこの日の最速ラップを刻んでいる。
セッションの後でリカルドは、テスト2週目は生産的に過ごすことができ、RB14からも良い感触を得ているため、オーストラリアGPではトップ集団で戦えることを期待しながら母国レースに臨めると語った。
しかしリカルドは一方で、フェラーリのパフォーマンスにも注目している。今週のテスト2日目にリカルドは非公式ながらカタルニア・サーキットのトラックレコードを更新したが、翌日にそのタイムはフェラーリのセバスチャン・ベッテルに破られた。レッドブルの今季マシンに好感触を持ち、チャンピオンであるメルセデスの最大のライバルになれると考えているリカルドだが、フェラーリの速さへの警戒感を強めている。
「テストで何度か強力なペースを出せた時があったけど、他のドライバーたちの走行を見ると、確信が持てなくなってくる。それでも僕たちは問題ないと思うけどね」とリカルドは語った。
「もう少しタイムを伸ばさなければならないと思うし、改善すべき点もまだある。でもトップを狙うのに十分近いところにいると思う」
「充実した冬だった。多くの周回をこなしたし、1年前と比べると間違いなく自分たちに自信を持っている。自分自身について言えば、テストが終わってほっとしている。特に燃料をたくさん積んでのロングランはそれほどエキサイティングなものではないからね!」
「今はメルボルンに照準を定めて、心待ちにしている。良い結果を出したいね。僕たちは強い意志を持って臨んでいく。トップに近づけると思うし、バトルを楽しみにしているよ」
レッドブルのヘッド・オブ・レースエンジニアリングを務めるギヨーム・ロケリンは、この日の走行について以下のように述べている。
「今週は非常に生産的だった。今日は前の2日よりも周回数は少ないものの、同様に充実していた」
「午前中は多くの空力面の作業を行い、ずっとミディアムタイヤで走った。今日は一日のほとんどをミディアムで過ごした。午後にいくつか変更を加えた後、ダニエルはスーパーソフトで走行し、強力なタイムを記録した」
「全体的に、私たちにとって素晴らしいテスト週間だったし、RB14について多くを学ぶことができた」
「メルボルンに行く前に、すべての情報を分析し対処する時間が2週間ある。メルボルンでは、どのチームが冬の間に最高の仕事を行ったかが分かるだろう」