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スーザン・サランドン、故ポール・ニューマンとの思い出を回顧「ギャラの男女格差を知った彼は…」

2018年03月10日 16:33  Techinsight Japan

Techinsight Japan

スーザン「ポール・ニューマンは偉大だった」(画像は『Susan Sarandon 2015年8月20日付Facebook「Twilight #TBT」』のスクリーンショット)
2008年に他界した名優ポール・ニューマン(享年83)について、このほどベテラン女優スーザン・サランドン(71)がポールと共演した際に起きた“驚きの出来事”を回顧。「本当に素晴らしい人物だった」と彼の人となりを改めて絶賛した。

1998年のアメリカ映画『トワイライト 葬られた過去』でポール・ニューマンと共演したスーザン・サランドンが、ギャラの男女格差に言及。『BBC 5』のインタビューに応じて、亡きポールの人柄に絡めこうコメントした。

「エマ・ストーンも一度、男女の平等なギャラについて語ったわよね。共演した男性達が(平等であろうと)自分達のギャラをカットしてくれたって話だったわ。同じことが、私とポールにも起きたの。何年も前に、映画で共演した時のことよ。」

2人が共演したのは、ハリウッドの男女格差やセクハラが大問題として取沙汰される何年も前の話だ。しかし良識あるポールは、ギャラに格差があると知るなり“思いもよらぬ行動”に出たという。

「彼は名乗り出てこう言ったの。『僕が君に支払うよ。僕のギャラの一部をね』って。そう、ポールは本当に素晴らしい人物だった。」

いわゆる“昔の男性”でありながら男女差別に納得せずに、自らのギャラを提供しようとしたポール。そんなポールも残念なことに2008年に他界しているが、その人柄を感じさせるいくつかの名言をまとめてご紹介したい。

■結婚観
「離婚しない夫婦もいるけど、それは夫婦が同じ部屋に監禁されているからじゃない。ただ一緒にいたい。(そういう愛のある夫婦)だから一緒にいるんだろうね。」

■俳優業に対する理解と達観
「最初のうちは、『ポール・ニューマンってどいつだ?』って感じなんだ。それが次第に『ポールをキャスティングしろ』って引っ張りだこになる。それから『若い頃のポール…そんな役者を探せ』って話になって、しまいには『え、ポール・ニューマンって誰?』って忘れられていくのさ。そんなものだよ。」
「僕は自分が俳優になるとは思っていなかったよ。映画に出るようになるともね。きっと教師になるんだろうなと考えていたんだ。」

■同性愛に対する考え
「僕は同性愛の人達の権利を支持する。それを隠すつもりすらない。子どもの頃から、どうして同性愛者が攻撃されるのかがまったく理解できなかった。人の性質の中で『偉いな』って感心することはたくさんある。でも性的指向なんて、他人には(口出しすべきじゃない)どうでもいいことだよ。」

■人としての成長
「本当に人が成長する機会は、たったひとつ。それは自分ひとりになった時だね。」

■行動の大切さ
「何かを見ること。それって実際にやってみることとは全然違うことなんだ。」

行動力があり、良識や謙虚さもあったポール。彼のような役者が今もハリウッドで活躍していれば、昨年から大々的に取り上げられている映画業界のセクハラ問題、また男女格差問題へのアプローチなども変わっていたかもしれない。

画像は『Susan Sarandon 2015年8月20日付Facebook「Twilight #TBT」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)