WRC世界ラリー選手権第3戦は3月9日、デイ2のSS2~10が行われ、ダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)が総合首位に浮上。スポット参戦のセバスチャン・ローブ(シトロエンC3 WRC)が総合2番手に入り、同3番手にはオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が続いた。
合計9本のステージで争われるデイ2は現地10時30分過ぎにWRCクラスの競技がスタート。まず速さをみせたのは前年のラリー・メキシコを制したクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)で、SS2をトップで終え総合首位に浮上する。
しかし、直後に行われた今大会最長31.44kmのSS3“エル・ショコラテ”では、ソルドが2番手に入ったエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)に11秒もの差をつけてこのステージを制して総合トップを奪取。続くSS4でもステージ優勝を果たし午前の走行を終えた時点で総合2番手につけるミークに対するリードを16秒6まで広げた。
ソルドの後塵を拝することなったミークは、サービスを挟んで行われたSS6でトップタイムをマークしてトップとのギャップを約4秒縮めたものの、SS3の再送ステージとなるSS7でスピンを喫して総合3番手に後退。ローブを追いかける展開となったSS8でもふたたびスピンしたことでトップ3圏外から脱落している。
ミークに代わって総合3番手に浮上したタナクはSS8で今ラリー初めてのステージ優勝を飾ると、続くSS9でもトップタイムをマーク。さらにこの日最後のステージとなったSS10でもセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)と同タイムの1位タイとなり、SS7終了時点で20秒以上あった首位ソルドとのギャップを11秒にまで縮めている。総合2番手につけるローブとの差はわずか3.8秒だ。
総合4番手以下の順位はミーク、オジエにアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20 WRC)が続き、第2戦スウェーデンを制したヌービルは総合7番手ながら午前中にエンジン、午後はパワーステアリングにトラブルを抱えトップから2分以上遅れることとなった。
昨年の雪辱に燃えるトヨタ勢は前述のとおりタナクが総合3番手に入ったものの、僚友のエサペッカ・ラッピはSS7の14.1km地点でコースオフを喫しマシンを降りることに。
また、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は総合7番手で迎えたSS8でオルタネーターが故障。こちらも走行を続けることができず、デイリタイアとなっている。
ラリー・メキシコの競技3日目は3月10日、SS11~19の合計9本のステージで争われる。