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嵐の復興支援の歩み 東日本大震災から7年、継続したチャリティー活動を辿る

2018年03月10日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 2011年3月11日に発生した東日本大震災から今年で7年が経とうとしている。いままで経験したことのないほどの多大なる被害に日本中が混乱し、苦しむ状況のもと、エンターテインメントの力を使って人々の力になろうと奮起したタレントやミュージシャンの数は計り知れない。なかでも日本のエンターテインメントを牽引してきたジャニーズ事務所とそのタレントたちは率先して復興支援を呼びかけてきた。


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 ジャニーズ事務所では、同年4月1日から3日にかけて国立代々木第一体育館に所属タレントが集結し、募金活動を行った。それを機に東日本大震災復興支援プロジェクト「Marching J」を立ち上げ、チャリティー野球大会、インターネット動画配信課金、チャリティグッズ販売などを通して募金を募った。その後に行われたコンサートや舞台、イベント会場でも募金箱を設置するなど年間を通して支援を募り、1年間の募金総額はおよそ8億円にも及んだという(参考:https://www.oricon.co.jp/news/2008251/full/)。翌年には再び東京ドームに全タレントが集結し募金活動を行うなど、その後も継続して復興支援を呼びかけている。そして、嵐も復興支援活動を続けるグループのうちの1組だ。


 例年開催しているイベント『嵐のワクワク学校』は、もともと2011年6月に東日本大震災のチャリティーイベントとしてスタートしたもの。2012年以降は通常イベントとして開催されているが、同年6月に宮城、7月には福島を訪れ、無料招待イベントとして“課外授業”を行ったことも。また、2016年には熊本地震で被災した人々に収益の一部を寄付、2017年には東日本大震災・熊本地震の被災者に収益の一部を寄付した。2017年は熊本県在住の小中学生とその保護者計6000人を無料招待した“特別課外授業”も行っている。


 もちろん、嵐は音楽の力を使った復興支援も継続的に行っている。2011年の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で櫻井翔が被災地のピアノで伴奏を弾き、嵐と出場歌手で歌った「ふるさと」。以降「ふるさと」は、嵐にとって復興への思いを届ける大切な歌となった。嵐がメインパーソナリティを務めた2013年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)で櫻井が岩手の学生たちの合唱とピアノ伴奏によるコラボレーションを披露したのも「ふるさと」だ。櫻井は『NEWS ZERO』(日本テレビ系)でも継続して被災地の現状を伝え続けている。


 その後も被災地を訪れライブを開催してきた嵐。そして2015年9月19日から23日の期間にひとめぼれスタジアム宮城で行った東日本大震災復興支援コンサート『ARASHI BLAST in Miyagi』。震災の復興支援や風化防止を目的にメンバーが開催を切望したという本公演では、公演中に宮城県の高校生と嵐によるコラボレーションを行ったり、期間中にメンバー5人が被災地を訪れ現状をレポートした企画が『THE MUSIC DAY 音楽のちから』(日本テレビ系)にて放送されたこともあった。


 来る3月27日放送の『21人の輪~相葉雅紀がみつめた子どもたち~』(NHK総合よる10時~10時49分)では、相葉雅紀が東日本大震災と今一度向き合う。震災被害にあった福島県相馬市の小学6年生の子どもたちの姿を1年間にわたり追いかけたドキュメンタリー番組『21人の輪』(2011年6月~2012年5月放送)でナレーションを務めていた相葉が、7年の時を経て現地を訪れるという。国民的な人気を誇る嵐が継続して取り組む復興支援活動が、被災者はもちろん日本中の人々に与える影響は大きい。(竹上尋子)