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永野芽郁、次期朝ドラ『半分、青い』で胎児役に初挑戦 苦戦した製作裏明かす

2018年03月09日 21:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 4月2日から始まるNHKの連続テレビ小説『半分、青い。』の第1週完成披露試写会が東京・渋谷のNHKにて行われ、主人公・楡野鈴愛(にれのすずめ)役の永野芽郁をはじめ、松雪泰子、滝藤賢一、矢崎由紗、脚本家の北川悦吏子、制作統括の勝田夏子が登壇した。


参考:『半分、青い。』第1週完成披露試写会【写真ほか】


 岐阜県と東京を舞台に、鈴愛が高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、一大発明を成し遂げるまでを紡ぎだしていく本作。第1週「生まれたい!」では、鈴愛の胎児時代と、矢崎演じる小学3年生の姿が描かれる。


 永野は第1週を観てこれから面白いものができていくのではないかと期待に胸を膨らませ、「自分に自信を持つことができました」と喜びを見せた。また、鈴愛の母・晴役の松雪は「娘との空想の中の会話が、行間が詰まっていて大好き」と北川の脚本を絶賛。第1週のメインとなる、現在8歳の矢崎が「まだわたしが生まれる前の時代ですが」と切り出すと会場からは笑いが起こり、「ふくろう商店街の店や衣装がとっても可愛くていいなと思いました」と愛らしいコメントをした。


 星野源による主題歌「アイデア」が流れるタイトルバックは、巧みな演出が光り、今までの朝ドラの中でも非常に革新的で見どころのひとつ。永野と星野は『真田丸』で父娘役で共演していたこともあり、主題歌を星野が務めることを聞いた際、永野は「お父さんが主題歌なんだ」と驚いた様子。「なんとなく『半分、青い』、源さんだったらいいなと言っていたので、そんなことあるんだと思って……」と自身も星野の楽曲が好きなことを打ち明け、朝からほっこりするような曲に負けないように、笑顔で撮影に挑んだと言う。滝藤も「見ていただければとっても素敵な1日が送れるのではないかと思います」とその出来を絶賛していた。


 朝ドラでは通例、幼少期のヒロインが描かれることが多いが、本作では異例の胎児時代がCGで描かれる。これは脚本家・北川たっての願いだったと言い、「ずっと勝田さんに反対されていて(笑)。本当は1週間やるつもりだったんですけど、『お願いだから3日にしてくれ』って言われて(笑)」と裏話を明かすと同時に、具現化してくれたことへの感謝を述べ、自信に満ちた表情を見せた。


 また、第1週で胎児時代のナレーションを務めている永野は、人生で初めて胎児に声を当てたため、アフレコは長時間かかったことを告白。赤ん坊っぽくというオーダーに苦戦したと言い、「赤ん坊は喋らないし、どういう風にやったらいいかわかんなくて結構悩んだんですけど、『良かったよ』って言ってくれる人がいて、今後も胎児のナレーションはできるんじゃないかな」と冗談交じりに語った。


 第1週の見どころについて松雪は、鈴愛誕生の瞬間と最後で食べる卵かけご飯のシーンだと語る。矢崎は、同級生とのけんかシーンが見てほしいポイントだそうだ。「新しいタイプの朝ドラが生まれた」と制作統括の勝田が自信を見せる本作。登壇したキャストとスタッフの表情からも、高いクオリティーのものができ上がっているような雰囲気がうかがえた。(取材・文=阿部桜子/写真=石井達也)